I王様ゲームU(第2回目)







さぁさぁ、皆さん、サイトの移転も無事完了したことですし、ベストなタイミングということで第2回目王様ゲーム、いきますよ。
心の準備はよろしいでしょうか?




「よろしいワケねーだろ…」
「あれっ宮地先輩、なんかやつれた??」
「…つーか高尾…お前なんでそんな元気なワケ?その性格が羨ましいわ…」
「まー前回のはオレより福井さんが被害者だから(笑)」




高尾くん、前回該当者になったわりには全然余裕ですね。
見てただけの宮地さんの方がダメージ大きいってなんですかそれ。

高尾くん曰く、その被害者である福井さんはさっきからずっと劉さんによる質問責めですし。




「福井、あの時秀徳の一年に何言われたアル。」
「だ、だからっ、別に何にもねーって言ってんだろ?!!」
「……何にもなくてマントヒヒみたいな面になるわけねーアル。」
「劉お前、しつこいわ例えが意味不明だわ二重にムカつくんだけど?!!!」





ああいったやり取りがかれこれ数分続いているんですけど…いつまで続くんでしょうか。
普通ならチームメイトが「その辺にしとけよ」的な仲裁に入るんでしょうけど………



「なぁアツシ、ここをこうパスで切り抜けた場合、俺ならフェイク1つ入れてシュートに入るんだけどどう思う?」
「…………ねー室ちん、その話は今じゃねーといけないわけ?」




テーブルの上でゲームシュミレーションする氷室さんが紫原くんに熱く語り始めているという謎の状況ですよ…。
チームメイトがこの二人では仲裁なんて期待できませんね。
……いや…この場合は氷室さんがダメというかなんというか。




で、あちらはあちらで何を盛り上がってるんでしょうかね。






「あー、そういう時はだな…ターンアラウンドからのフェイダフェイシュートだとブロックされにくいぞ。」
「笠松さんみたいにシュート正確率高くないからなぁ…オレ…、ましてやフェイダフェイシュートなんて…」
「いや、光樹は頑張り屋だから練習すれば出来るようになる。なんなら僕が(手取り足取り)教えてあげてもいい。」
「…ちょっ、赤司っちの言い方今なんかエロかったんスけど(笑)」





あ、黄瀬くん死角になるところで赤司くんから強烈な抓り攻撃喰らいましたね。

痛みに顔歪めてますが笠松さんからは「なんだよ?酷ぇ面だなモデルさんよ。」って半笑いでツッコまれてますし降旗君からは「えっ、黄瀬どうしたの?!!」って素で驚かれてますし…………
踏んだり蹴ったりとはまさにこのことですね。


……って言ってる場合ですか。



和みすぎですよ貴方たち。
なんだかムカつきますね。
ここらでちょっと凄い王様からの命令でも発表してやりましょうかそうしましょうか。

皆さん先程引いた棒の先に書かれている自分の番号、目に焼き付けて下さい。
焼き付けましたか?

さぁでは僕も思わず凍り付いた内容、発表しますよ。
いきますよ。




3番が7番の好きな所に生クリームを付け、5番が舐める。
(七海さまからの命令)




……あ、さすがに全員凍り付きましたね。

発表した瞬間、全員僕を「今ナンテ言ッタ???!!!」みたいな目で凝視してくるのやめて下さい。

そしてすかさず自分の番号確認するのもやめて下さい。
目に焼き付けろと言ったはずですよ。






「ぶはっ、つかそれ3番ある意味王様じゃん!(笑)」






真っ先に口を開いた高尾くん、爆笑しながら「ま、オレ今回はセーフだけど!」と余裕の一言。

それに続いて四方八方から安堵の溜め息が漏れる中、とうとう被害……、ごほん、該当者になった者独特の空気を纏う人物が3名が残されたのだった。






「私3番アル。」
「……、…………お、俺が…7番かよ……」
「はー?オレ5番?ちょっとマジめんどくさいんだけど。」





涼しい顔していわゆる当たりを引いた劉さん。
真っ青な顔で頭を抱えた笠松さん。
口の周りを菓子クズだらけにして文句言わないで下さい、紫原くん。





「……うわ、これは笠松さん可哀相だな…。劉のヤツ…面白がって妙なこと言い出さなきゃいいけど…」
「ユキには悪いけど…劉のことだ、絶対まともな発言しねぇと思う…」




あ、陽泉サイドの空気がどんより重くなりましたね。
福井さんが何やら悟った眼をしてますが笠松さんが可哀相なのでやめて下さい。
そして氷室さん、隣で静かに十字架切るのもやめて下さい。
黄瀬くんが肩ぶるぶる震わせてしまうじゃありませんか。





「ちょっ、ちょっと待って下さいっス!!!!オレが先輩の代わりになるから!!!!!」




ああほら、案の定我が儘言い出したじゃないですか。
ちょっと涙目なのがまた気の毒です。




「涼太うるさいぞ。」
「!!(赤司ってばっ…また!!)」
「赤司っち、んなこと言ったって!!!!!」
「…王様の命令は絶対だ。加えて僕の言うことも…?」
「………………………ぜ、絶対っス…けど…」




あわわわと焦る降旗君の隣で威圧的に腕を組み黄瀬くんと向かい合う赤司くん。
鋭い瞳にギラリと睨み上げられてしまえばさすがの黄瀬くんも観念するしかないようですが……。
…いや…でもあれまだ観念してないですね…




「ねーちょっと誰か、オレの心配とかそーゆーのはないわけー??」




紫原くんがぶーぶー言ってますがそういう雰囲気でもないのでとりあえず進めていいですかね?

それでは………

3番…劉偉,7番…笠松幸男,5番…紫原敦



さぁ三人さん、心の準備は宜しいでしょうか…?






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