H王様ゲームU(第1回目)








どうも、僕黒子テツヤです。
始まりました。
というか始まってしまいました、が正しい気もしますね。

ええ、ちゃんと皆さん集まってくれてますよ。

もちろん前回同様今回もいついかなる時にも拒否権なんて存在しません。
第2段だからといって優遇なんてされませんから覚悟していて下さいね、そこの10人は。

……え?僕?
僕は司会進行役とでもいいましょうか。

普段(このサイトで)出番なくてもさすがは主人公といったところでしょう?
この濃いメンバーを纏めることができる人間なんて僕くらいしかいないということです。






「こんなに喋るテツヤは珍しいね。」
「濃いメンバーって……オレは一緒にしないでほしい…」





ああ、赤司くんと降旗くん、どうも。
災難ですね、なまじ人気があるばかりに後半グイグイ伸びて選ばれてましたよね。




「テッちゃんてば…自分は絶対被害にあわねーからって進行ぶりが強気だわ(笑)」
「あああぁぁあ!!!マジ帰りてぇ!!今すぐ帰りてぇ!!!」




相変わらず危機感ゼロの高尾くんもどうも。
ですがもしかしたら今回こそ地獄の命令のターゲットになるかもですよ、覚悟していて下さい。
newキャラの宮地さんも心中お察しは致しますが、覚悟決めて乗り越えて下さいね。




「黒子っちが進行役っスかー!なんかちょっと癒されるっスね?笠松せんぱいっ!」
「……そうか?…俺はあの淡々とした進行ぶりがいっそ恐怖なんだけどな…」




前回同様安定の人気を誇るお二方、どうも。
黄瀬くんには申し訳ないですが貴方に癒しを与える役目でここにいるわけではありませんよ僕は。
笠松さんは逆に少し失礼な発言のような気もしますが…まぁ目を瞑ります。





「ねー…まじだるいんだけど。お菓子食べてていーい?」
「どーでもいいからさっさと始めるアル。」
「……やべっ、オレ頭痛くなってきた…。」
「福井さん、今からそれじゃ終わる頃には胃に穴が開きますよ?」





ああ………
人気争奪、上位組のメンバーの皆さんですね…。
っていうか…もはやそこ、ただの陽泉高校バスケ部ですよね?
同じ高校から4人も選ばれるってどういうことですか。
誠凛からは降旗くんだけですよ?

………せいぜいこの企画の犠牲になって秋田に素敵なお土産話をお持ち帰り下さい。



さぁ、ではいきますよ。
第2段王様ゲーム、1回目の命令は―――――…




3番が8番を膝にのせて耳元で甘いセリフでお願いします!!
(菖蒲さまからの命令)





……はい、安定の命令内容ですね。
参加しているのが男ばかりと…………、……はい、知ってるんですよね…


皆さんには申し訳ありませんが、改めて心の底から思います。やはり選ばれなくてよかった、と。
なので僕は進行役を精一杯努めようと思います……。

ん?……ああ、どうやらさっそく動きがあったみたいですね。





「あっ、3番オレだわ。」




とうとう当たっちゃった〜、と言いながらヒラヒラと手を挙げたのは高尾くん。
…ほんと、貴方のそのノリ尊敬します。

降旗くんとか笠松さんとかは一目で分かるくらいにホッとした表情をしていますし、普通そういう反応だと思うんですけど。

もし8番が紫原くんだった場合どうするつもりなんですか。
膝の骨という骨を砕かれる可能性もあるというのに。



「ん?なに黒ちん?オレ8番じゃねーから。」
「俺も違うよ?」
「私も違うアル。」
「………………………………………………その流れでオレも違うって言っていいか…?」




あ、陽泉の3年、PGの福井さんの肩がふるふる震えてますね。

……はい、それが正解です。
普通そうなりますよね。
こんな企画に巻き込まれた上に自分が当たってしまったら、普通はそうなるんですよ。
高尾くんはちょっと変なんです。


さぁ、最初の犠…、こほん、該当者はこの二人に決まりましたよ。





「ちっス、福井さん。どーも、久しぶりっす!」
「……キヨんとこの一年か…」
「覚えててくれて光栄っす。」
「……(相変わらずコミュニケーション能力すげぇな…)」



ああどうやら顔見知りではあるみたいですね。
まぁ陽泉と秀徳は名の知れた強豪校同士ですから、それも納得です。

そんなわけで……


3番…高尾和成、8番…福井健介




さぁ、サクサクサクサクいきますよ。








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