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「葉山ぁ!聞こえたぞテメ!」
「まーまー宮地さんっ(笑)」
「…黄瀬は負けたのか。ラッキーアイテムを持参しないからなのだよ。」
「そういえば緑間、お前も今日は珍しくラッキーアイテム持参していなかったな?」
「だから負けたって言ったらスイカで殴っぞ。宮地が。」




今日の蟹座のラッキーアイテムはよりによって緑間の苦手な「納豆」だったらしく、だから持参できなかったんスよーと高尾が苦笑しながら説明。
案の定、緑間は「それさえあれば負けはしなかった」と口を尖らせた。

そんな彼等の後ろから、



「はー?なにそれ、負けの言い訳がラッキーアイテムとか何とかって…ミドチンばかなの?」
「まぁまぁ、アツシ。」
「つーか氷室…アツシが食ってるノリ塩味のポテトチップスについて説明しろアル。」
「氷室は紫原に甘いのぅ…」
「ちょっ、おい!荒木監督コッチ見てすげー睨んでんぞ!アツシお前そのポテトチップス隠せ!!」





ぞろぞろとAコートから歩いてくるメンバーたちの一番背後には、その試合結果から導き出されたデータを手にし、ほくほくした笑顔を浮かべてスキップする誠凛監督、相田リコの姿があった。





「…お、リコのやつ、すごく満足そうな顔してるなー。」
「俺達が負けたの知ったら…………練習2倍かな…」
「いや伊月、…監督のことだ……3倍はくだらない気がする………。」



木吉のニコニコ顔とは真逆に、伊月と日向はこの先の恐怖に顔を強張らせていた。
そんな彼等の後には試合の結果を振り返る1年生'S。



「…お役に立てなくてすみません。」
「黒子の変わりに入ったオレも…全然役に立てなくて…ごめん…」
「何言ってんだっつの!そんなん言い出したら俺だって青峰に………」




しゅんと肩を落とす黒子と降旗を励まそうと火神が慣れないフォローに四苦八苦する様子を、彼等の後ろに続く桐皇の今吉がクツクツと肩を揺らしながら眺めている。







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