G(第3回王様ゲーム)







ああ…まだ続くんですかこの企画…。
ええ、はい…分かってますよ。
僕たちに拒否権がないことくらい。
(あったら第一回目で企画放棄してますからね)

………ではサクッと進めましょうか。




5番が8番に口移しでジュースを飲ませる
(游さまからの命令)





………ツッコむ余力もありませんが、それでもツッコみます。
だから、男しかいないんですよ、もうこの台詞も3回目ですよ。
分かってますよね、分かっててこの命令…………鬼の所業や…





「テッちゃんが壊れた(笑)」
「…なぜ関西弁なのだよ。」
「てか真ちゃん今回もセーフ?」
「当たり前なのだよ。人事を尽くしてラッキーアイテムを持参しているこの俺が被害者になりうることなどないのだよ。」
「…よく分かんねーけど何かずりぃ!!」





くっ………
……毎回馬鹿にしてましたが「おは朝ラッキーアイテム」にそんな効果まであると知っていたら僕もチェックしていたのに…!

……まぁでも幸い僕も今回セーフです。
いま神様に本気で感謝してます。
哀れな被害者には申し訳ないですが僕も所詮、我が身が可愛いただの人間なので。







「…マジなんなの…ありえねー命令ばっかなんだけど。王様はオレらに恨みでもあんの?」
「…同感だよ、アツシ。」
「つーか室ちん、今回は大丈夫?」
「うん、ほら。セーフだよ。」
「…あ〜…よかった…。」
「ふふっ」





自分のこと以上に安心した様子の紫原くんに氷室さんが嬉しそうに微笑んでる、そんな二人の様子がなんだか少し可愛い。
紫原くんも大量のお菓子を摂取したからでしょうか、ようやく(前回王様ゲームでの)不機嫌オーラが治まってるようです。

……えっと…
でも、緑間くん・高尾くん・紫原くん・氷室さん・火神くん(すでにチェック済みです)、そして僕がセーフということは………

も、もうほとんど絞られるんですが…。
残った4人の中で顔色が優れない人が、今回の犠牲者―――――…、






「……最悪っス…。」
「き、黄瀬…?」
「…………、先輩…ちなみに何番っスか?」
「えっと、…悪ぃ、俺2番。今回もセーフだ。」
「……ってことは…赤司っちか、降旗っちが……5番…」





うわぁ……黄瀬くん…モデルらしからぬ顔、もとい、顔色の悪さですよ…。
手にした8番の棒を恨めしげに見つめながらもう「この世の終わりが訪れてしもた」状態です。

というか、5番が赤司くんであれ降旗くんであれ……どっちにしても確かに黄瀬くんにとって行き着く先は恐怖のみですよね…

で、結局その5番は………






「…………、5番は…僕だ。」






…あ、黄瀬くんとうとう石化しました。

溜め息交じりに名乗り出た赤司くんも、頭が痛いと言わんばかりの様子です。

ええ…そういうわけで、第3回王様ゲームは…




5番…赤司征十郎、8番…黄瀬涼太




………何ですかこの誰も得しない、むしろ損しかしない恐ろしい組み合わせは……







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