F(第2回目王様ゲーム)







……はい、皆さん2回目いきますよ。

降旗くんもとりあえず平静さを取り戻しましたし、赤司くんの機嫌が少し悪いような気がするのはこの際スルーしてサクサク参りましょう。



「4番と7番がポッキーゲーム!ww」
(みちゃさまからの命令)




………ひ、酷い…
あれだけ男しか居ませんよ、と一回目で釘を刺しておいたというのに。
しかも「ww」って。
……すみませんが全くもって笑えません。
笑える余裕がありませ……あ、高尾くんは笑ってますね。





「ちょっ、マジ鬼企画だわこれっ(笑)」
「…どうして笑えるのだよお前は…。」
「えっ?だってオレ9番!関係ないからっ(笑)」
「……いっそ当たってしまえばいいのだよ。」
「ひっでー真ちゃんっ!!つか真ちゃんも関係ねーじゃん!」
「関係なくとも気の毒なのだよ…」





緑間くんの言うとおりですよ。
明日は我が身と思うと全く笑えるような状況じゃありません。
今回僕は10番なのでセーフですが…。





「光樹、今度は大丈夫か?!」
「う、うん。オレ3番だったよ。」
「(よし!)…さぁ該当者は早く名乗り出ろ、時間が勿体ない。」





「赤司っちの豹変ぶり(笑)」
「…降旗は赤司のどこに惚れたんだ…。」
「先輩はオレのどこに惚れたっスか???」
「どさくさ紛れにウゼェぞ黄瀬。」
「冷徹な先輩も好きっスっ!!」
「…。(俺は黄瀬のどこに惚れたんだろう…)」





ちょっと黄瀬くん静かにして下さい。
笠松さん本気で額押さえてますよ。
あと赤司くん、貴方の言うことも一理ありますが…確かに豹変ぶりエグいです。
降旗くん以外にも少しは興味持って下さい。

まぁでもそろそろ名乗り出てもらわなくては先には進みませんからね……、………え?


えー…と…
怖ず怖ずと手を挙げた人物と
しぶしぶ手を挙げた人物…が…




「……ちょっと…これは…困ったな…」
「………よ、よりによって…タツヤかよ…」




うわぁ…とお互い青い顔をしながら名乗り出たのは。
本当に…よりによって、ですよ…

僕も…さすがに動揺してしまいます。
………紫原くん、大丈夫ですかね…
あ、駄目です、全然大丈夫じゃなさそうです。
すごい不機嫌オーラで立ち上がっちゃいました。
すかさず赤司くんがフォローに入りましたが…




「…何その組み合わせ…冗談じゃねーし。」
「敦、観念しろ。そういう企画だ。」
「どいて赤ちん。」
「…僕に逆らうのか?」
「…………。」






さ、さすが赤司くん。
その状態の紫原くんを止めれるとは。
ああでも…だいぶ空気がピリピリしてます…
みんな生唾ごくり状態です。




(赤司の奴…よくも観念しろだなんて台詞が言えたものだな…)
(ねー?さっき真ちゃんが止めたときは全然観念しなかったくせにね〜?(笑))



(うわぁ〜…紫原っち…めっちゃキレてるっスよ…)
(火神も氷室も被害者なのにな…)




あちらでもこちらでもヒソヒソ話が繰り広げられてますが…
もう仕方ないです。
……そういう企画なんですから。




4番…火神大我、7番…氷室辰也




(……とりあえず…さっさと済ませてしまおうか、タイガ…)
(………紫原の視線がマジ怖ぇんだけど。)
(…言うな、俺だって黒子くんの視線が怖い。)
(………。)





※よりによって相手が悪すぎないか、と同じ事を思いながらスタンバイにつく氷室と火神であった。







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