大して話したことがなくても、相手がどんな人か知らなくても、つまり初対面でも何故かライバル視してしまう人ってたまにいると思う。

うちはサスケはあたしにとってのそれだった。

初めて会ったのは幼稚園の時。あたしが必死になって逆上がりの練習をしてる時に、隣でサスケが涼しげな顔をしてやり遂げたのが始まり。
悔しかったから練習しまくってやった。

それからというものの、何かあれば競争ばかり。いわば宿命のライバルと言っても過言ではない。勉強でもスポーツでも。まあ昔は可愛いものだったけど、高校まで同じになった今は可愛いなんてもんじゃない。

「サスケ!次の時間の小テスト勝負ね」

「言っとくが絶対負けねぇからな」

「あたしだって!」


4月からちょくちょく受けている数学の小テストの点数は、6勝7敗。
今度こそ、追いついてやる…!このために昨日ずっと復習したんだから!

「サスケも名前ちゃんも、張り切りすぎだってばよ……」

「ナルト、サスケと名前は昔からずーっとこんな感じなのよ、何かあればすぐ勝負って。
まったく良いライバルよね、なんやかんやでずっと一緒なんだから」

「はぁ、なんであんたとずっと同じクラスなんだろ」

「それはこっちの台詞だウスラトンカチ」

「!」

気に食わない…!

((そんな二人は犬猿の仲))


20110302



- 1 -

←□→

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐



もどる






人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -