「はぁぁぁ!?オール5!?」
「俺を誰だと思ってるんだ」

さてはて、高校卒業も間近。小学校の頃からもらい続けてきた通知表だけど、これが本当にラストだ。
もちろんサスケとの勝負は恒例。奴の通知表を引ったくってみれば、そう、パーフェクトな成績を取っていやがったのです。

今までオール5だけはなかったのに…!結構厳しいでしょうちの学校…!

「体育だけ4か。だっせー」

今度はあたしの成績表を引ったくり、ふんと鼻で笑うサスケ。

「ああああムカつくムカつくムカつく!!」
「煩ぇな……てか二人共いい加減にしろよ、もう卒業だろ」

がくっとうなだれるあたしに追い撃ちをかけるシカマル。どうせあんたはオール5だろ。





「にしても、大学行ったらみんなと会えなくなっちゃうんだね。変な感じ」

無事あたし達も大学進学が決まりました。別々だけどね。

「だな……けど、俺らは毎日会えんだろ。家近いしな」

「え、何今の。デレ?デレなのかサスケ君」

「死ね」

ちょ、愛しの彼女(笑)に向けて言う言葉じゃないよね。それにしてもまだ彼女っていう言葉……慣れない。サスケとあたしは、カレカノ(笑)

「何にやにやしてやがる」
「サスケ!キスしよう!」
「は!?」
「いやね、なんかさ!慣れないとって思ってね!しかも大学行ったら…なんか…ねぇ」

きれーなお姉さんとか、いるんでしょ。

口を尖らせて言うと、サスケがまたにやにやしていた。……キモ。

「妬くか」
「うん」
「……素直だな」
「ん、」

ゆっくり近付く顔、触れ合う唇。恥ずかしいけれど、すごく幸せな瞬間。首にぎゅっと腕を回すと、そのまま何やら温かいものが口に侵入してきた。

「っ!ぷ、ぷはっ」
「クク……ガキが」
「な、ななななな」

今のってあれですか、俗に言うべろちゅーってやつですか。

「ま、入学式が近付いた頃に」
「?」
「所有の印、付けてやるから覚悟しろよ」
「所有の印……?」

しばらく意味を考える。

「じゃーな」
「あ、うん。……て、」

所有の印=………

「キスマークだ、ばーか」
「え、ちょ、てことは、えええええ!!!???」


顔を真っ赤にしたあたしを取り残し、サスケは行ってしまった。

愛、しちゃってます

((好きだ、馬ー鹿!))



20111118



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