02
「そんなとこにいてもあれでしょ、こっち来なよ」
柵越しに話すこともないだろうと思い、庭の方に手招きする。
「ああ、そうだな」
シカマルは門に手をかけたが、急に何かに気が付いたようにその手を止めた。
「……?」
「あー、このあとすぐ帰るからやっぱここで」
「あぁ!!」
「!
な、なんだよ」
分かった、さっきから感じている違和感が何だったのか。
「シカマル……愛想よくなったよね」
「!」
「いや、だってそんなににこにこしてたっけ……?」
若干気持ちわ……じゃなかった、急に変わったからびっくりした、うん。
「……うるせー。それよりお前、力は戻ったのかよ」
「それが出来たら苦労しないんだけどなー。
ていうか、シカマルからそんな話振るなんて珍しい」
「あ……悪ぃな」
「いや、いいけど」
なんか今日のシカマルは変だな。
「あ!ごめん、私そろそろご飯作らないと……また今度ね」
「お、おう」
シカマルには悪いけど、カカシさんが帰って来るから用意しないといけないし。
手を振って見送ってから、家の中に入る。
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