02

ベッドに寝かせてもらい、おでこに手を当てられた。今帰ってきたばかりのカカシさんの手はひんやりしていて気持ちが良かった。

「昨日はみんなに会えた?無理言って集めたみたいだよ、ナルトはさすがに呼び戻せなかったけどね」

「うん……。みんな優しかったよ。それに、私がカカシ班の一員だったなんてね……なんで黙ってたの?」

「いや、そのうち分かるだろうと思って」

「なにそれ」

ふう、と息を吐き出しながら笑う。

「こっちでの環境に慣れてきて、ほっとしたんじゃない?修行も立て続けだったし、そろそろ倒れる頃かなあとは思ってたよ」

「倒れるまでやらせるなんて、さすがですね……」

「いやいやそんなつもりじゃないから」

「嘘。もうおかげで体中が痛すぎて」

「けど、だいぶ力をコントロール出来るようになったな……体術も忍術も扱えるようになってきたし、こっちに来た時よりはだいぶ成長したよ。
熱が引いて元気になったら、陽蓮のチャクラを使った技も練習出来そうだ」

あ、また出た。陽蓮。

「とりあえず、今は寝て回復させること」

「はーい……おやすみなさい」

それにしても、修行の時とは別人みたいだ。そう思いながら、ゆっくりと布団にもぐった。


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