02
「……人を踏みつけていくなんてどういう了見なのよ!?い、痛い……綱手さま、湿布……」
「大丈夫かよ、葵……ほら」
聞いたことのある声に顔を上げると、そこにいたのはシカマルだった。
「あ、シカマル!ありが「葵……!」
「ふがっ」
「ぶっ!?」
いきなり誰かに飛びつかれて、座ったままの体がよろけた。(ついでにシカマルは弾かれていた)
「話は聞いたわ……私は山中いの。会えてよかった……!ずっとずっと心配してたんだから……!!」
「葵さん!!」
今度は男の子の声が聞こえる。顔を見て、思ったことは一つ。
(濃い……)
「ちょっとリー、葵がびっくりしてるでしょ!」
「こらいの!葵に何すんのよ!」
「おい葵、俺もいんぞ!」
さらに現れたピンク色の髪の毛に、大きな犬を連れた男の子。
「サクラにキバまで!一体……?」
「驚かせてすまなかったな、葵。ここにいるのは全員、お前の大切な仲間だ。」
「!私の……?」
「中でもお前が特に仲良かったガイ班、アスマ班、紅班のメンバーだ。私から彼らに、今回の事情は全て話しておいたよ。全員信頼がおけるし、何よりさっきも言ったが仲間だったからな……。
そして……葵はカカシ班の一員だ」
「え……!?」
カカシさんから、前に私くらいの年の忍は担当上忍と班を組んで任務についてると聞いたことがあった。だけどまさか、私がそんな班の一員だったなんて初めて聞いた。しかも、カカシさんの班だったなんて。だけどそれなら納得かもしれない、私とカカシさんがなぜああいう風に一緒にいるのかが。
「ナルト、サクラ、サスケも一緒にな……」
「ナルトにサスケって……」
「ナルトは今、自来也と修行に出ている。サスケは……今は事情があって里にはいないが」
「そうなんだ……」
全然知らなかった。嘘みたいな話だけど、綱手様が言うんだから本当なんだろう。
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