02
「う……あ……」
頭痛が止まらない。
だけどそれもつかの間、頭の中に一気に莫大な量の映像が流れ込んで来た。
これ、は……
「イタチー!ご飯一緒に食べれる?」
「兄さんから離れろ!」
「おね、が…ねぇってば…… 一人に、しないでよ……」
「すまない」
私、の…………
「それ…何の本?」
「うぉっと!葵はまだ見ちゃだーめ」
「何をそんなに焦ってる?」
「こんなところで、負けてられないの……!」
(知ってる……)
私は
「(……良いのかな)」
「(ねぇ、もう良い?私は、―――)」
私、は――――
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