03
辛辣な言葉だけど、本当の事なだけに心にぐさっと突き刺さる。
私は何一つ、分かっていない――
「私はどうして……みんなに恨まれているの?過去にどんな悪いことをしたの?
……カカシさんや、みんなは……私のこと……」
私のよく知る人達に変化していた理由は、きっと……私の心にダメージを与えるためだろう。
本当に、何て性質が悪いんだろう。
どうして……どうして
私がこんな目に……!!
(うっ…頭痛が…!!)
「目を見ろ」
前と同じように、彼の写輪眼を見ると頭痛がすうっと消えてなくなった。
「っはあ…はあ」
しばらく言葉を発することも出来ず、雨の降りやまない空を見上げた。
「…イタチさん」
初めて彼の名を口にする。
「何だ」
「私……この里にいちゃ、駄目なのかな……?」
大粒の涙が溢れた。雨と涙が入り混じる。しょっぱくて、苦い味がした。
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