「やっぱり休みは良いねー、ずっと寝てられるし」
「お前は寝過ぎな」
「あのねーキバ、学級委員って結構忙しいんだよ。昼休みに委員会多いし、ゆっくりお弁当食べる暇もない」

日曜日、ポカポカの陽気に誘われてベッドでずっと朝からごろごろ。……にしても。

「なんで今日もキバがいるの?日曜日なんだけど」
「まー気にすんなって!俺とお前の仲だろ」
「はいはい、幼なじみね」

よく理解出来ない理屈だが、面倒なので頷いておいた。

「お!これ懐かしいな!」
「何が……て、ちょっ駄目!無理無理やめて!」

キバが手に取って見ていたのは、小学校時代のアルバム。そこからはらりと抜け落ちた写真に写るのは、一年生の運動会でこけてしまい、泣きべそをかいている私。
それだけなら可愛いのだが、パンツ丸見えっていうね。……さすがにキバでも恥ずかしいよ。

「こないだの体育祭ではすぐ立ち上がってたし、成長したでしょ?」
「別に良いんだぜ?オレの前では、昔みたいに泣きべそかく名前のままでもな」
「えー」

二人でへらへら笑い合う。
こういう感じでいられるのは、キバだけだな。何て言うか、すごく落ち着くし楽。クラスや学校の子が、今の私を見たら驚くのだろうか。(常にめんどくさいオーラ放出してるし)
そういう面で、キバにはちょっと感謝していたりしている。




20110930


輪芋さま
二人三脚番外ということで、いかがでしたでしょうか?
主人公にとって、キバは心を許せる一人というか。決して他の友達にそう出来ないわけではないけど、キバはちょっと違う。そんな微妙な面を表せていたら幸いです。
二人三脚がお好きだということで…(*^o^*)ありがとうございます!これからもあの三人を見守ってやってくださいね。
リクエストありがとうございました!


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