また団子食べに行くの?一応私たち、見つかったりしたらかなりまずい立場の人間だと思うんだけど。あ、イタチはあんまりそういうこと気にしないか、分かってたけどさ。

「そういうお前も、普通に食べているだろう。しかも何本目だ。ここの団子は旨いのは分かるが、太るぞ」

「うるさい。さっさと食べよ、落ち着かないよ」

暁という組織に所属している以上、私としてはあんまりこういう……目立つ場所には来たくない。だけど私もここの団子が好き。

「見すぎだ、虫ずが走る」
「(虫……)」

何と言うか、彼は時々毒舌だ。地味に傷つくんだよな、これが。

深く笠を被った私たちは、きっと周りからは変な人間だって思われている。そして実際はS級犯罪組織の一員。そんなやつがまさかのんきに団子を食べて、おまけに恋愛沙汰で悩んでいるなんて、誰も想像しないんだろう。

「イタチ」
「なんだ」
「……良い天気だね」
「何が言いたい」
「あー普通に生きたいな。てたまに思っちゃうんだよね」

平和ぼけした世界でね。で、イタチの恋人になりたいのです。……なんて。言ってて自分が恥ずかしい、えへ☆

「声に出てるぞ。そしてお前は十分平和ぼけしていると思うぞ」
「嘘!」

まあいいや。イタチさんは私の気持ちを知っているからね。(ちなみに二回フラれた。めげません)

とりあえず、ね。
今日はポカポカして暖かい。
このイタチさんも私も、普通の人間なんだよねってこと。
周りと比べて、そんなに違わないと思うんだけどなあ。
例えば、お団子食べながらたわいのない話をしたり、恋に悩んだりね。



20110919

莉玖さま

この度はリクエストありがとうございました!そして大変お待たせしました。
一歩間違えたらシリアスになりそうな展開になってしまいましたが、いかがでしたでしょう><ほの甘になってるのか…?
暁にいながらも、彼らにとっては普通の生活。周りはそうは思わなくても。そういう話を書いてみました(^^)
これからも是非、遊びにいらして下さいね!



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