05.数学


只今数学のテスト中。だけど最後の問題が今まで見ぬ振りをしてきた応用問題だったため、……もう解けない。

諦めて一通り答えを確認して、ペンを置き頬杖をついた。

(暇……)

前に立つサスケ先生を眺める。今日もかっこいいなぁ、なんて思いながら、問題用紙の余白にペンをゆっくりと走らせる。


それを書き終わり、机に頭を乗せているうちにどうやら5分ほど寝てしまったらしい。醒めない頭を起こすと、隣を先生が通った気配。

「……!」

気付かれないように問題用紙の上に腕を置く。一瞬サスケ先生がこっちを見たような気がしたけど、ばれてない……よね?


チャイムが鳴り、私は一番後ろの席なので全員の解答を集め、それを先生に渡す。そして、渡し際に囁かれた一言。

「お前何書いてた?」
「(え……!)」

まさか、見られた?



((悪戯っぽく笑う先生にドキドキした。先生、その笑顔はどういう意味?))



20110516

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