01.鎖骨


「な…何?」


真夏のように暑い今日、欝陶しい長い髪を高い位置で縛っていた。服も薄着。家の中にいるっていうのに、何をするにも暑くてやる気が出ずソファーの上でぐだーっとする。
それも、クーラーの調子が悪いせいだ。スイッチを入れたところで生温い風しか出て来ない。修理屋さんはどうしても明日しか来れないらしい。

そんな暑い中、カカシがさっきから私の方をじーっと見てくる。

「お前、なんかエロい」

「はっ?」

思いがけない言葉に、抜けたような返事をしてしまった。


「……こことか、」

「っ!」

カカシの綺麗な指がつーっと首筋から鎖骨の辺りをなぞる。こんなに暑いのに、カカシの指はひんやりと冷たかった。

「胸元空けすぎじゃない?」

「だって、暑い……」

まあ俺しかいないから良いけど、と言いながら鎖骨に唇を這わすカカシ。


「…っん、ちょっと」


子猫のように顔を寄せてくる彼が可愛くて、押し返すなんて出来なかった。


((ここ汗ばんでる?))
((ぎゃ……!変態))
((ぐぉ!!))




20110505

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