シカマル学パロ | ナノ
「えっと…これが、来週の月曜提出で」
「こっちの資料は明日だと」
委員会終わりました、ただいま絶賛パニック中。何故なら、思っていた以上に配布された資料が多かった事、そして提出期限。なんで一つ一つ提出期限が違うんだ、超めんどくさい。
おかげで普段なら全部後回しにするような作業を、今奈良くんと教室に二人残ってやっているというわけ。(まぁ、自分達が話を聞いていなかったのが悪いんだけど)
「じゃあ俺こっちやるから、神田これ頼むわ」
「はいはー…」
受けとってから、その紙の束が妙に薄いことに気付く。見ると奈良くんの方がだいぶ量が多い。
「あの、」
「気にすんな」
「あ…ありがとう、奈良くん」
意外と優しいんだなあ、奈良くんって。女の子にモテそう。
「あとよ…その奈良くんってのやめねぇか?」
「え?」
「いや、苗字で呼ばれるの苦手なんだ」
照れたように頭をかく彼がなんだか可愛くて面白い。
「じゃあ、私も由利でいいよ」
よく考えたら、苗字で呼ばれるより名前の方がしっくりくる。
「分かった。じゃ、よろしくな、由利」
「ん、よろしく、シカマル」
なんだ、全然知らなかったけど良い人なんじゃん。にっと笑ったシカマルを見てそう思った。
20110501
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