シカマル学パロ | ナノ


「はあ、疲れた...」

がたんごとん
現在帰りの電車に乗っているわけだが、行きと違ってとても静か。はしゃぎつかれてみんな眠ってしまっているらしい。

あれからは、海を泳いだり浜辺でチームを組んでビーチバレーをしたりと、夏の海を満喫した私たちだった。

「由利、起きてんのか?」
「?シカマルも起きてたんだ」

すっかり黙り込んでいるから、シカマルも眠っているものだと思っていた。

「ねえ、シカマル」
「ん?」
「楽しかったね」

このメンバーで一緒にいると、なんだかとても居心地が良くて楽しい。

そう伝えると、シカマルがきょとんとした顔で私を見た。

「いや...お前がそんなこと言うなんて、なんか意外だなと思っただけだ」
「あんた私を何だと思ってるのよ」
「そりゃあ...」

言葉を切り、シカマルはわたしを見てふっと笑った。

(え?)

「...まあ、またそれは今度な。
.....由利?」
「え、あ、んっと、何?」
「大丈夫かお前」
「う、うん」
「ほんとかよ」

あんな風に優しく笑うシカマルの顔、初めて見た。
思わず一瞬見とれてしまった。不覚にも。
普段からそんな顔しときゃもっとモテるのに、もったいない。

(でも...)

あんまりその顔、他の人には見せたくないかも。
...て、何考えてるの、私は。

「また風邪ひいたんじゃないだろな」

言いながらシカマルが顔を覗き込んできた。

(!)

「べ、別にそんなことない!だから...」
「だから?」

あの、シカマルさん。
もう少し離れてください。
顔の距離が、近いんです。

「う〜ん...」

ごんっ

「いたっ!」

反対側に座っていたナルトが姿勢を変え、頭突きを喰らった。どんだけ寝相悪いのよ。

「シカマル、場所変わって」
「チィ...しゃーねーな」
(あら、優しい)

この前までのことが嘘のように、普通にシカマルと話せている。

(良かった...)

なんだかほっとして、その後わたしも仲良く眠りについた。






(...肩があったけえな)

さて、彼らと彼女の想いはどこへゆくのやら


20140205



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