シカマル学パロ | ナノ
翌日、朝から嫌な事を言われた。何でも今日の放課後、早速委員会があるらしい。帰宅部の私にとっては地獄の宣告。
「ねえサクラ、代わってよー!委員とか本当めんどくさい」
「サスケ君が立候補してたらちょっとは考えたんだけどねー」
「はぁ……」
誰ひとりとして手伝おうという気はないらしい。だけどこれ以上言ったところで、往生際が悪くなってしまいそうだ。
「来月の体育祭の種目が、……」
前に生徒会の執行部員の子が立って説明してくれてるんだけど、正直言ってもう帰りたい。(ごめんなさい)きっと奈良くんが聞いてくれてるだろう、そう思って横をちらりと見たら、彼も退屈そうに頬杖をついていた。
「……じゃあ来週のHRで決めておいて下さい」
やっと委員会が終わり、立ち上がる。各クラスに一枚配られた用紙を見て、私と奈良くんは顔を見合わせた。(あ、こうやってちゃんと話すの初めて)
「あ、ごめん…私ぼーっとしてたから」
「いや、俺もめんどくせぇから何も聞いてなかった」
「「……(どうする)」」
駄目だ。この二人がクラスを引っ張っていけるのか。
20110501
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