シカマル学パロ | ナノ


「お前さー」
「んー」
「最近変だよなあ」
「へ」

キバと肩を並べて帰り道。そんなことを言われ、ドキっとした。
女子の低レベルな嫌がらせについては、誰にも言っていない。しょうもないし、いつか止むかなあと思って。それにキバには余計な心配をかけるつもりはなかった。キバに限らず、仲良い子みんなだけどね。

体操服がないからってサボったりしたからなあ。……というか最近シカマルと話してないんだから、空気を読んでやめてくれないのか。面倒。

「何かあんのか?」

そういえば、シカマルと仲直りするべきなのかな。いや、仲直り?そもそもこれは喧嘩なのか?……けど本当に最近繰り広げていない、シカマルとの無気力トークがなくて若干寂しかったりする。

(……て、こんなの私の柄じゃないや)

「由利!」
「えっ!?」

急に大きな声を上げたキバに、体が揺れた。あ、今ぼーっとしてた……

「大丈夫かよー」
「……シカマル何か言ってた?」
「は?」

あ、急に振っちゃったよ。まずったかな。

「もしかしてそれで悩んでんのか?」
「悩むっていうか……最近話せてないし……」
「ま、その言葉が出た時点でセーフだろ」
「何で?」

聞くと、キバは遠くの方を見ながら返事をした。

「あいつにも、同じこと聞かれたから」
「へ……あ、そっか」
「そっか、てお前なあ……」

呆れたように私を見下ろすキバ。

「昔は私が見下ろしてたのになあ」
「は?お前マジ大丈夫か」

なんだか安心したら、こんな言葉が出ていたようです。



20110818



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