シカマル学パロ | ナノ
「いやー、ぼろ勝ちだったわね青団!」
「俺のおかげだってばよ!」
「何言ってんのよナルト!サスケ君の活躍には及ばないわ!」
時は流れ、夜。私達は無事に体育祭優勝を果たし、只今クラスで打ち上げ中である。
多分ほとんど全員参加してるんじゃないかな、いくつかのテーブルに分かれてはいるもののすごい人数だ。迷惑じゃないのかな、まあ店にしたら儲け物か。
「それにしても、神田!」
「へっ?」
突然クラスの男子に話を振られ、びっくりした。話したこともない気がする。
「見直したぜ!学級委員の仕事はこなすし、リレーでこけても諦めないで走り切るしよ」
「あれは……キバのおかげだよ」
「俺っ!?」
「うん。あの時キバが叫んでくれなかったら、すぐ諦めてたかもしれない。ありがと、キバ」
「!」
あれ?なんか一瞬静かになったと思ったら、みんなが目を丸くして私の方を見ていた。
「あんた変わった?」
「へ……」
「あの面倒臭がりで無愛想な由利が、そんなこと言うとはねぇ」
「なっ……」
「あはは!由利照れてるー!」
赤くなった頬を隠すように、ドリンクをちゅーと飲み干した。
ガタンッ
「シカマル?」
一つ隣のテーブルで座っていたシカマルが、大きく音を立てて席を立った。トイレかな……機嫌悪そう。
面倒臭い事になっちゃったかも……
「私、ジュース入れて来る」
「あっ俺も!」
キバと一緒に席を立ち、ドリンクバーを取りに行く。
「由利」
「ん?」
「痛むか?リレーの時、押されたろ」
「あ……うん、けどたいしたことないから平気」
「大丈夫か?」
それがどういう意味を含んで言ったのか分からないけど、大丈夫と返しておいた。
「心配かけてごめん」
「なんかあったら言えよな。俺とお前の仲だしよ」
「……ありがとう」
さすが付き合いの長いキバ。自分で言うのも変だけど、私の扱いを知り尽くしている。
何だろなあ、今は素直に言えるのに。何でシカマルの前ではあんな口聞いちゃったんだろう。
20110804
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