シカマル学パロ | ナノ
「あとは……お前腰押さえてたよな。氷もらうか」
「……」
今、テキパキとシカマルに治療されている状況。私はされるがままである。というか、さっきも思ったんだけど、こんなところを女子に見られるとまた面倒事に巻き込まれるよ。
「ほら。これ当てとけよ」
「……ありがとう」
大人しく冷たい氷嚢を受け取り、さっき打った場所に当てる。シカマルよく見てるなあ。
「なあ」
「ん?」
「ん?じゃねぇよ……お前さっき、誰かにわざと押されただろ」
離れてたのに見られてたか。参ったな。
「気のせい「じゃねーだろ明らかに!」
「……!」
突然声を荒げたシカマルにびっくりした。いつもがあんなのだから、初めて見るこんな姿。
「お前何か隠してねぇか?」
「別に……何も隠してなんかない」
そう答えながらも、察しの良いシカマルに少しドキッとする。
「いや、何かあるだろ」
「ないってば!それにあったとしても、どうしてシカマルに報告しなきゃいけないの」
「そりゃこっちだってっ……」
「余計なお世話!シカマルだって面倒事には巻き込まれたくないでしょ」
「てことは、やっぱり何か隠してんだな」
「!」
墓穴掘った。それにしても今の一言で判断するなんて、相変わらず頭の切れが良い。
「〜〜もう!あんたには関係ないじゃないほっといてよ!」
「おいっ……」
かっとなってその場から走って離れた。ちょっとまだ痛い、けど。あのままあそこにいて、また女の子に絡まれるのはうんざりだった。
……ちょっと言い過ぎたかな。
20110724
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