シカマル学パロ | ナノ


「シカマル君に近付くの、やめてくんない?」
「なんであんたみたいな子が」
「キバ君とも仲良いのに、今度はシカマル君?」


……ベタ過ぎる。


昼休み、初めは屋上には来ないつもりだった。めんどくさいことこの上ないし。けど、行かなかったらそれはそれで面倒事に巻き込まれそうだったから来たんだけど……間違いだったかなあ。

しかも、最後の一言。なんだあれ。なぜキバが出て来るのか。

「キバとは幼なじみだから。仲良くするなっていう方が無理なんだけど。それにシカマルとは学級委員が一緒なんだから、喋る事にもなるでしょ」

「なっ……何よあんた!」
「!いっ……」

ドン、と不意に強く肩を押され、尻餅をつく。その衝撃に一瞬息が詰まった。

「……正論言われて言い返せないなんて、馬鹿じゃないの」

「何ですって!?なによこの女っ……」
「ただじゃ済まさないんだから!」

こっちにガン飛ばして出て行く女子数名。はあ、面倒臭い。どうして女ってあんなに面倒な生き物なんだろう。

ぱんぱん、とスカートに付いた砂を払う。早く帰ってご飯食べよ、お腹空いたし。

それにしても、明日の体育祭……無事に終わる気がしない。もう、今年に入ってからこんなのばっかり。もうやだ。



20110710



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