シカマル学パロ | ナノ
「えっとー、あと決めなきゃいけないのは借り物競走、色別対抗リレー、大玉ころがし、男子は棒倒しに女子は棒引きね」
「とりあえずやっても良いってやつは早めに名乗り出てくれ」
「さっさと決めちゃお、こういうのは立候補がいいよね」
シカマルと二人、HRの時間に柄にもなくクラスの前に立つ。体育祭の種目に出るメンバーを決めなくちゃいけないから。
「由利もシカマルも、絶対めんどくさいだけでしょ……」
いのがため息をついていたけど気にしない。だって私はちゃんと仕事をこなしてるもんね!
「あ、大玉転がしは何人居てもいいっぽい。棒倒しと棒引きも、まあ数居た方が良いかもね」
(おおざっぱだなあ……)
担任が端の方に座り、読書をしながらそう思っていた。
「俺リレー!走る!」
「おっさすがキバ!あんたの運動神経は私が認める!えーと、じゃあ女の子は……」
「由利、お前やれって!運動の中で唯一短距離だけ得意だろ」
「はぁ?絶対嫌!」
確かに走るの(だけ)は得意な方だけど、色別対抗リレーなんてプレッシャーの塊みたいなもんだ。体育祭に参加するのでさえ疎ましく思ってしまっている私が出るものではない。
「あーもう由利やれよ、めんどくせぇ」
「は、シカマ……ちょ、ボールペンで名前書くのやめてよ!」
「決まりな」
「うっわー!この……!」
「て、お前も勝手に俺の名前を書くな!しかも借り物競走かよ!」
なんていうか、すごくぐだぐだなHRだったけど一応決めなきゃいけないものは決まったはず。(無理やり)
20110602
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