02

サスケが木の葉のロック・リーと、砂漠の我愛羅についての情報を知りたがったので、私も横で耳を澄ます。

「じゃまずロック・リーだ。年齢は君たちより 1つ上だな。任務経験 Dランク20回 C ランク11回。班長はガイ… 体術がここ一年で異常に伸びてる。…他はてんでダメだな」

体術…じゃあ、さっき見たあの異常な速さは体術だったのね。

そして次は砂漠の我愛羅のカードの説明をす る。

「次は砂漠の我愛羅。任務経験 Cランク 8 回 Bランク 1回。すげーな 下忍でBランクか…」

そして、彼は全ての任務を無傷でこなしているらしい。それを聞き、ぞくっとする。

何はともあれ、強い忍が数多くこの中忍試験に挑みに来ている、ということだ。

そしてそのとき、やっぱりというべきか、事は起きた。

「オレの名はうずまきナルトだ!てめーらにゃ あ負けねーぞ!分かったかー!!」

ナルト…
半分呆れつつも、どこへ行っても変わらないナルトの態度や姿勢、私は結構好きだ。トラブルに巻き込まれたくはないけれどね。
今ので受験者全員を的に回したと思うよ、ナルト。

「……てめぇらにゃ負けねーぞってか……言うねぇ〜!」
「え?あ、犬?」
「お?」

誰かが後ろで話したので、振り向くと頭の上に犬を乗せている少年が一人。

「可愛い……!」

思わずもふもふの毛に触ると、その犬は気持ちよさそうに目を閉じた。これは、やばい。癒し。

「オレは犬塚キバ!で、こいつは赤丸!」
「私は三木葵。へえ、そうなんだー、本当可愛いなあ……」

キバと少し話していると、おかしな気配を感じた。

「カブトさん!?」
「!!」

思わず叫ぶ。彼に向って二つのクナイが投げつけられ、その後一人が手を振りかざしたがカブトさんはそれを避けた。なのに彼の眼鏡は割れ、嘔吐してしまった。

「アンタの札に書いときな、“音隠れ”三名中忍確実ってな。それにしてもねーちゃん、よく気付いたなぁ?」
「……褒められても嬉しくない」
「ふうん、言うねぇ……」

皆が唖然としてる中、ボンという効果音と共 に煙が辺りに撒き散らされた。
その煙の中から怒鳴る声がする。

「静かにしやがれ どぐされヤローどもが!! 」
「な…何だ?」


戻る



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -