03
「それよりカカシ先生は元気かい?君達!」
その言葉に思わず心臓が跳ねた。
「…カカシを知ってんのか……?」
「知ってるも何も…クク…人は僕らのことを【永遠のライバル】と呼ぶよ。50勝49敗、カカシより強いよ。オレは……」
「ライバル……?カカシよりも、強い?」
「ん?君は……」
しまった!口を開いてしまった。しかもつい本音がぽろり。
「……三木葵です」
「!……そうか……
それよりどうしてそんなにカカシとオレのことを気にかける?」
「えっ」
(ドキ)
「わははは!オレの強さに惚れたか?そりゃー照れるな!」
(……それはない)
その場にいた全員が同時に思ったとか。
「あ、カカシ先生」
なんとなくさっきの会話を思い出す。ガイ先生って強いんだなー。
「……そうか サクラも来たか………中忍試験…これで正式に申し込みができるな…」
その言葉に全員が首を傾げた。
「!…どういうこと…?」
「実のところこの試験初めからスリーマンセルでしか受験できないことになってる……。
まあオレ達第七班は特例でフォーマンセルだがな」
「え?でも先生受験するかしないかは個人の自由だ…って…じゃあウソついてたの?」
「…もし、そのことを言ったならサスケやナルトが無理にでもお前を誘うだろう……
たとえ志願する意志がなくてもサスケに言われれば…お前はいい加減な気持ちで試験を受けようとする…サスケと……ま!ナルト、葵のために…ってな」
「…じゃ、もしサスケ君とナルト、葵の3人だけだったら?」
「ここで受験は中止にした。この向こうへ行かす気はなかった…だがお前らは自分の意志でここに来た。オレの自慢のチームだ。さあ行ってこい!」
ふうん、そんなこと考えてたんだ。思わず頬が緩む。
「よし!行くってばよ!!」
「オ――!!!」
20120209
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