02

「だーれが浮気だって?」
「「ぎゃああああ!」」
「……遅いよカカシ先生。あと心臓に悪い」

急に後ろから現れたカカシ。びっくりするからやめてほしい。

「やあ!お早う諸君!!今日はちょっと人生という道に迷ってな…」
「「ハイ!嘘ッ!!ちっとは反省しろ!」」
「ったく…」
「ま!なんだ…いきなりだがお前達を中忍選抜試験に推薦しちゃったから」
「え!?」
「……」
「!」

「私たちが?」
「ああ、志願書だ」
「……カカシ先生大好き―――っ!!」
「おいよせ、離れろって……葵が妬くから」
「誰がよ!」


しばらくひと悶着した後。


「…といっても推薦は強制じゃあない。受験するかしないかを決めるのはお前達の自由だ。受けたい者だけその志願書にサインして、明日の午後4時までに学校の301に来ること」

中忍選抜試験、か。志願しないわけがない。だって私には、強くなって大切な人を守るっていう目標があるから。

(……サクラ?)

いつも元気なサクラが、悩んでいる姿が気になった。

「じゃあ、明日は遅れないように!以上」

帰っていくカカシを追いかけるその前に。サクラが、心配だ。

「サクラ!」
「葵……?」
「一緒に頑張ろうね!私いつも、サクラのこと頼りにしてるからさ」
「!……ありがとう」


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