01
またもやカカシ先生を待つ私たち。
「は〜〜〜〜あもう!ねェ!ねェ!ねェ!!こんなことが許されていいワケぇ!?何であの人は自分で呼び出しといて常に人を待たせるのよ!!」
「そーだ!そーだ!サクラちゃんの言う通りだってばよォ!!」
「寝坊したからってブローを諦めて来る乙女の気持ちどうしてくれんのよ!!」
「そーだ!そーだぁ!オレなんか寝坊したから――――顔も洗ってないし歯も磨けなかったんだってばよ!!」
「いや、それは汚いから」
「エヘ…」
「ねー葵!あんたからも何か言いなさいよ!」
「へっ……?やーけどいつもカカシ先生先に起きてどっか行ってるんだよね……」
すると、サスケとサクラがぴしっと固まった。ナルトはよく分からない、という表情をしている。うん、私も今はナルトと同じ。
「お前ら……一緒に住んでるのか?」
「……あ」
「何よ何よそれー!」
「(もう勘弁して……!!)」
あれからサクラの質問攻めにあう私。サスケ、興味無い振りして耳だけこっち向いてるのばればれだから。助けてよ。
「でも外をほっつき歩いてるなんて……葵、浮気じゃないの!?」
「えぇっ!?」
……て、何を驚いてるんだ私。カカシ先生は慰霊碑に行くからいつも遅れてくるって、私は知っているんだから。ただ、一体誰のお参りなのか、詳細は聞いたことがなかった。
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