05

「どうやら早く着きすぎたようだが、オレ達は遊びに来たわけじゃないんだからな……」
「解ってるって…」
「行くぞ」
「ちょっと待って!」
そのまま去っていこうとする彼らをサクラが呼びとめる。

「何だ?」
「額当てから見てあなたたち……」

砂隠れの里、か。

「確かにうちの同盟国ではあるけれど…両国の忍の勝手な出入りは条約で禁じられているはず…目的を言いなさい!場合によってはあなた達をこのまま行かせるわけにはいかないわ…」
「…フン!灯台下暗しとはこのことだな 何も知らないのか?ハイ!通行証!」
「!」
「お前のいうとおり私達は砂隠れの下忍…中忍選抜試験を受けにこの里ヘ来た」
「中忍選抜試験?」

中忍選抜試験があるっていうのは知っていたけど、もう始まるの?全然知らなかった。

「木ノ葉丸ってばよ!オレも中忍選抜試験ってのに出てみよーかなぁ!!?」
「てめーら!質問しといてこのヤロー最後まで聞けー!」
「あーごめんね、砂隠れの忍さん。この子ら人の話聞かないから」

とりあえずフォローしておくと、そのテマリさんという女の子にきつく睨まれてしまう。
すると不意にサスケが声をあげた。

「おい!そこのお前…名は何て言う?」
「え?わ…私か?」
「違う!その隣のひょうたんだ」
「…………砂漠の我愛羅…オレもお前に興味がある……名は?」
「うちはサスケだ…」

睨みあう二人。なんていうかオーラが違う。砂漠の我愛羅……か。なんかやばそうな雰囲気。
そんなことを考えていたので、突然私に矛先が向けられて驚いた。

「お前は?」
「わっ私?私は三木葵だけど」
「……」
「あのさ!あのさ!オレは?オレは?」
「興味ない…行くぞ!!」

(やだ……怖い)

鳥肌が立つ。私あの人苦手かも。

「木ノ葉丸オレってば弱そうに見える?」
「……サスケの兄ちゃんよりはね!コレ!」
「サスケ!!てめーにゃあ負けね―――ぞ!!!」
「急に何だてめーは!」
「あーもー喧嘩しないでよ二人とも!」
「なんか葵、カカシ先生のポジションになってきたわね」
「え!?」
「「……」」





「どう思う」
「まぁ…大したこと無いけどさ、木の葉の黒髪に茶髪ロングヘアの女、と砂のひょうたん……あの3人は要チェックだよ」


20111130


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