02

三時間後


「や――諸君、おはよう!今日は道に迷ってな………」

いつも通りの登場をしたカカシ。みんなが文句を言う中、理由を知っている私はその輪には参加せずその様子をじっと見ていた。
ああけど、三時間はちょっと遅れすぎなような気も……。
すると、カカシがじっと私のことを見つめていることに気付いた。

「……?」
「んー葵、おはよ」

ちゅっ

「……え」
「「えええええええええええ!!!???」」

頬に、柔らかい何かが触れた。

「……え、ちょっカカシ先生何して……!!」
「やだなー、『カカシ』でしょ?ただのおはようの挨拶じゃない」

何この人、超ご機嫌なんだけど……!

「だからそれは二人っきりの時だけでっ……あ」
「ふふふ……全て教えてもらおうじゃないの!!さあ全部吐きなさい、葵!」
「きゃああああ!!」



「もー、なーんか怪しいとは思ってたのよね……やっぱりあんた達くっついてたのね」
「まじかよ……」

サスケがあきれたような、何とも言えない表情をしている。え、何か傷つく。
ていうか、朝の私のあの考えは何……?てっきりこのメンバーに見つからないように気を遣ったとばかり思っていたのに。カカシってば何にも考えてなかったんじゃない!

「はあ……」
「いずればれるからいーの」
「けどさあ、いきなりあれはないでしょ」
「葵にカカシ先生、夫婦喧嘩はまだ早いってばよ!それより任務!」
「!!」

(ナルトって……時々爆弾落とすなあ)

まあ、そこがナルトらしいっちゃナルトらしいんだけどね。


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