06

ナルトってば、はらはらさせるのに何だろう、時々すごく頼もしい。

「やるよ、ナルト」
「おう!」

私の言葉に、ナルトだけじゃなくサスケやサクラもいきり立つ。

「クク……えらい鼻息だが勝算はあるのか?」
「お前ら何やってる逃げろって言ったろ!俺が捕まった時点でっ……「心配しないでカカシせんせ!助けてあげるから!」
「……はあ(も〜、葵……)」

その間にタズナさんとの間でも話が付いたみたいだ。

「クッ…クックックックッ……ほんっとに!成長しねぇなぁ!」
「何よ!」
「……いつまでも忍者ゴッコかよ。俺ぁおよ…お前らくらいの歳の頃にゃもうこの手を血で紅く染めてんだよ……」

ぞくっと背筋に冷たいものが走る。だけどそれは相手の言葉に動揺したわけじゃない。
その時、カカシ先生が反応を示した。

「鬼人……再不斬!」
「ほう……少しは聞いたことがあるようだな」
「その昔"血霧の里"と呼ばれた霧隠れの里には忍者になるための最大の難関があった…」
「フン……あの卒業試験まで知ってるのか…」

「あの卒業試験?」
「何なの?あの卒業試験って?」

「クックックッ。生徒同士の"殺し合い"だ」
「殺し合い……?」

「同じ釜の飯を食った仲間同士が2人一組になりやり合う……どちらかの命尽きるまで……それまで助け合い夢を語り合い競い合った仲間だ…」

「………ひどい…」

「10年前…霧隠れの卒業試験が大変革を遂げざるをえなくなる……その前年その変革のきっかけとなる悪鬼が現れたからだ…」

「変革…?変革って…?その悪鬼が何したっていうの?」

「なんの躊躇もなく…なんの躊躇いもなく…まだ忍者の資格も得ていない幼い少年が100人を越えるその年の受験者を喰らい尽くしたんだ…」

「…楽しかったなぁ……アレは…」

「!……サスケっ!」

サスケに殴りかかろうとした再不斬のところにすんでのところで割り込む。

「葵!!」
「(速いな……)お前、何者だあ……?さっきも妙な光の術で俺の霧を吹き飛ばして……
ん?光?」
「な……何よ」
「(まずいっ……葵の情報は知らないと見ていたが、やはり知っていたかっ……!?)」
「お前まさか「ごちゃごちゃうっせーんだってばよ!サスケ!」
「!」

今の隙に抜け出し、風魔手裏剣を投げるサスケ。

「甘い!」

しかし、再不斬が取った手裏剣の影にまた手裏剣。

「手裏剣の影に手裏剣が…!…やっぱり甘い」

今度はジャンプして避ける。避けられたにも関わらず笑ってるサスケを怪訝そうに見つめる。その時もう一個の風魔手裏剣が白い煙とともにナルトに変わりクナイを投げた。

「ラァ!!!」
「!!」

ナルトのクナイで再不斬の顔が切れる。再不斬はナルトに向かって攻撃しようとしたが、カカシが手でそれを止めた。


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