05
あれよあれよと言う間に戦いが展開していく。
(えっ……?)
水になったカカシ先生は、再不斬の後ろに立っていた。
「っ……カカシ先生!」
歯を食いしばる。水牢の術によって、カカシ先生は再不斬の手にかかってしまっていた。さっきまでは決して劣っていなかったのに……!
「クク……偉そーに額当てまでして忍者気取りか……。――お前らみたいなのは忍者とは呼ばねぇ……」
(どうにかしないと……!)
次の瞬間、ナルトの目の前に再不斬が現れ、思いっきりナルトは蹴り飛ばされる。
「ナルト!――!」
額当てがない。そしてそれは、再不斬の足元にあった。
ここは一つ作戦を……と思っていると、ナルトが突然敵の方に走って行ってしまった。
「はぁ!?」
「一人で突っ込んで何考えてんのよ!」
案の定再び蹴り飛ばされたナルト。
「いくら意気がったって、下忍の私たちに勝ち目なんてあるわけ、……!」
「――おい、そこの眉無し……」
ナルトを見て息を呑む。だって、ナルトの額には……
「お前の手配書に新しくのせとけ!――いずれ火影になる男、木の葉流忍者!うずまきナルトってな!」
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