03

お昼ご飯を食べながら、さっきのカカシ先生の言っていたことを思い出す。
英雄、か……。広いこの世界には、どれほど強い忍達がいるのだろう。

――ぎゅるるるる

その音にナルトの方を見る。ナルトは恥ずかしそうにそっぽを向いた。

「はい」

私がナルトの方に弁当を差し出すと、サスケもそれに倣った。そしてサクラもそれに続く。
昼からは全員で取りに行くというサスケの力強い言葉に、全員が頷いた。

「お前らぁぁぁ!!」

「ひっ!?」

「ごーかっく!」

はぁ、びっくりした……食べたばっかりだっていうのに、吐くかと思ったじゃない!
それより、合格って?

「お前らが初めてだ。今までの奴らは素直に俺の言う事を聞くだけのボンクラどもばかりだったからな。
忍者は裏の裏を読むべし。忍者の世界でルールや掟を破る奴はクズ呼ばわりされる。……けどな!仲間を大切にしない奴はそれ以上のクズだ」

その言葉が胸に響いた。仲間を大切にしない……ちらちらと昔の風景が頭をよぎったが、首を振ってそれを追い払った。


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