01

少々気が沈んだ私は、落ち込み気味にみんなの元に戻った。
全員が腹を空かしているところで、カカシ先生が口を開く。

「この演習についてだが、ま!お前らは忍術学校に戻る必要もないな」

「「!」」

あれ、さっきと言っていることが矛盾しているような。もしや爆弾を落とす気だな。

「じゃあさ!じゃあさ!ってことは4人とも……」

「あー、葵以外のお前ら3人とも。忍者を止めろ!」

「「!?」」

(えぇ〜……なんか気まずいなあ)

ピシ、と固まった三人から送られてくる視線。

「じゃあ葵は鈴取ったの!?」

サクラの質問にカカシ先生がちっちっと指を振る。

「お前ら、忍者なめてんのか、あ!?何のために班ごとのチームに分けて演習やってると思ってる」

その言葉に全員が押し黙る。

「つまり…お前らはこの試験の答えをまるで理解していない……」

「答え…?」

「そうだ。この試験の合否を判断する答えだ。それは、チームワーク」

「!」

思いもよらない答えに、三人は言葉を無くした。


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