02

気付けば演習場に着いていた。当然のごとく怒った様子の三人に、申し訳ない気持ちになる。

「二人っきりで何話してたんだってばよ!?」

「んー、それは俺達大人の秘密ね」

「んな!?」

意味深(に見える)な言い訳をした彼にぎくっとする。大体大人とは言っても、カカシ先生と私じゃあ…10歳は離れてる気がするんだけど。

「!ナ、ナルト、突っ込んじゃ駄目よ!」
「サクラも乗らなくて良いから!」
「……良いから早くしろよ」

(はぁ……サスケはこの調子だし)

これから大丈夫なんだろうか。

すると、カカシ先生が鈴を取り出した。

「ここに鈴が三つある…これを昼までに奪い取ることが課題だ。もし昼までに俺から鈴を奪えなかった奴は昼メシ抜き!あの丸太に縛り付けた上に目の前で俺が弁当食うから」

「(がーん!今日寝坊したから全然ご飯食べてないのに)」

他の三人を見ると、同じように顔を青くしていた。

「鈴は一人一つで良い。3つしかないから必然的に一人丸太行きになる。で!鈴を取れない奴は任務失敗ってことで失格だ!手裏剣も使って良いぞ、俺を殺すつもりで来ないと取れないからな」

(なーんか、引っかかるな)

一人は必然的に丸太行き、か。そんなのどう考えたって仲間割れするに決まってる。なんだか納得がいかない。

「!」

(……なるほどね)


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