02
「お……遅れました!!」
はあはあと息を切らして演習場に着くと、そこにいたのは背の高い銀髪の忍。額当てで片目を隠していて、かなり怪しい。それから私より3つか4つくらい年下くらいの忍が三人。
「俺より遅いとは……緊張感ないねーあんた。ま!今から自己紹介しようとしてたところだし、別に良いけど」
おそらく上忍らしきその男の言葉にむっとする。(昨日は緊張と興奮でなかなか眠れなかった)
だけど遅れてきたこっちが悪いんだから、口を慎んだ。
「あ…あなたは?」
「あー、この子は急きょこれから一緒になることになったの」
「お前……葵か?」
「!!
えっ……サスケ!?」
その声がした方を向くと、そこには信じられないといった顔をした、――昔よりも身長が伸び、少し大人びたサスケの姿があった。
「お前あれからどこに……!全然姿も見せないで」
「サスケ……あの時「お取り込み中ごめーんね。どうやら知り合いみたいだけど、そういった話は後にしてもらえるかな?」
「あ……はい」
「……フン」
やんわりと上忍さんに話を止められる。サスケ、なんだか生意気になった気がする。
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