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きっかけは、火影様の一言だった。ある日三代目に呼ばれ、話しに行った時のこと。

「だいぶ力を制御出来るようになってきたのではないかの?」

「はい……最近は陽蓮と会話することも出来るようになってきたんです!」

「それはそれは!……ずっとお前の修行をつけてきたわしとしても嬉しいのう。
そこでなんじゃが、そろそろ普通の忍と一緒に任務についてみては?」


「普通の忍、かあ」

17歳にもなって、外の世界の忍達とほとんど会ったこともない。(たまに里で見かけることはあったけれど)
あの夜から……必死で修行してきた。実戦慣れした気がする。というのも、最近私の周りに時々現れる怪しげな連中。よく分からないが、私の力を狙っているらしい。なんでも私のチャクラは、色んな事に使えて特殊だからなんだとか。火影様や他の上忍達も、やつらを止めようとはしてくれているらしい、んだけど……。

額当ては少し前にもらったし、一般の忍として外に出ても大丈夫。ただ、まだ忍としてのキャリアが何もない私は、下忍認定試験を受けなければいけないらしい。

火影様は私に一枚の紙を手渡した。

「すでに話はつけてある、明日にそこに書いてある場所に時間通りに行くのじゃ」

「あ、明日ですか!?」

またえらい急だなあ。だけど楽しみなのと不安なのが半々。

「火影様……今までありがとうございました」

三代目に向かって、深く頭を下げる。

「よいよい!存分に外の世界を見てくるのじゃ……くれぐれも気を付けてのう」
「……はい!」

新たな生活が始まろうとしていた。


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