アイちゃんちっちゃい頃は普通のおにゃにょこ。
ダディだってしゃべれたし、お母さんもいたし、ガリレオも独り言しなかったし、ルテアも普通…腕っ節は異常だが。
もしこのままだったら…変にひねくれたりしなかったかもしれない。家族が呪われた日、自分だけが助かったことに罪悪感感じてマイナス思考に。みんながアイちゃんを庇ったからだということはまだ知らない…。
アイちゃんにとっての幸せはきっとみんなの笑顔。自分が笑えないくせにねっていう。
街へ出て、もし食べ物をプレゼントされたら、くれた相手や騎士達と分けて食べるのがアイちゃんのルール。もし素敵な形だったらもったいなくて、絵描きに頼んで紙に描いてもらってから分けて食べる。
物をもらったらその物にもよるけどこれもまたみんなで使うのがアイちゃんのルール。もちろん自分用にすることもあるけど、わざわざ見せびらかすようなことしたり目立つ場所に置いて使う。誰に貰ったかも覚えてる。
下唇を噛んでる時は 本当は笑いたい時。実は我慢しているのか、笑えないのが悔しくてそうしているのか、それがわかるのはアイちゃんだけ。
マリアもカルもファラも、選ばれたからではなく心の底からアイちゃんを大切に思ってる。
騎士の命が乱雑に扱われない今だからこそ、3人とアイちゃんの関係は騎士と姫の域を超えてるのかもしれんね。