レモニカは疲れきっていたのかそのままギルドのベンチで船を漕いでいる。うーん。リンチ、か。あまり考えたくはないが、拾ってきても良かったのだろうか。レモニカはそのあたりの区別が時々怪しいというか甘いというか。ここは僕がしっかりしなければ!

「は!素っ裸!……ありゃ?私半分夢見てました…」
「…ちょっと〜酷い夢だったんじゃないの〜」
「あはは…あ!あの子は!」
「とりあえず〜安静って感じらしい〜。ヒヤマが診てくれてるから大丈夫だよ〜」
「よかったぁ…ぎゃあ!私泥だらけのままベンチに!今掃除しますねっ!わぁあ!すいません私の足跡もありましたよね!ごめんなさいー!」

レモニカは慌てて掃除用具入れに身体ごと突っ込む。悲しいことに僕はとてもトロいので、彼女にツッこむことができない。

レモニカは一通り掃除を終えると医務室へ向かった。数分で戻ってくると「とりあえず、あの子をよろしくお願いしますね。また明日!」と言い、ギルドを出て行った。僕は玄関の看板を"今席を外しています。ご用の方はこちらのチャイムへ→"に変えてから、レモニカが連れてきた知らない誰かの元へ向かう事にした。


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