ヤスタカ「今日はニートの日だ!」
コウキ「ああ、ニートの日だな!」


▼イサウと誰かの日


コウキ「…イッサをニートにしてあげたい」
ヤスタカ「さっすがコウ兄さんは優しいな!」
コウキ「よし、…おはようイッサ!今日は俺たちが…」
イサウ「……」
コウキ「…イサウ?」
イサウ「…二月…十日…?」
ヤスタカ「…イッサ…?」
イサウ「…二月十日…」
コウキ「ど、どうした?」
イサウ「ニートの日…」
コウキ「おおう…ニートの日なんだよ。だから!イッサ!今日はニートになってくれ!」
イサウ「…えっ」


イサウ(兄さん達唐突だなぁ…。二月十日…ニートの日?…なんかあった気がするんだけど…思い出せないなぁ…。しかし…することないな…ニートってなにすればいいんだろ…兄さん達大丈夫かな…。ん?…あれは…コウキ兄さんの鞄…。また新しい子達連れてきたみたいだけど、なんでか紹介されてないんだよね。いつもすぐ紹介してくれて牧場の放したりするのに…。…いつまでもポケモンが苦手だなんて言ってられない。よし、私から挨拶しよう!)
イサウ「出てこい!」ぽーん!

(Θ◆Θ)『ゲコー!』

イサウ「キャァァァ!!!」
Σ(Θ◆Θ;;)『ゲコォォォォ!!?』

イサウ「…うわ、なにこれ、見たことないポケモンだ…兄さんどこ行ってたのかな…。あ、ええと、はじめまして、イサウと言います。コウキ兄さんの妹です。…通じてるかな…?」
(Θ◆Θ)『ゲコ…(…あれ?コウキはどこだ?……このニンゲンは…。……。見れば見るほど主にソックリ…ソックリ…?…あれ?イサウって…)』
イサウ「ありゃ、固まっちゃった。おーい。」
(;;Θ◆Θ)『(い、いや!肌も顔色もすこぶる健康的になってるが主そのものじゃないか!なんでこんな健康的に!じゃなくて!主!主なのか!主ーー!?)ゲコォォォォ!!』
イサウ「…あらら…なんか興奮してるの?…困ったな…私図鑑どこ置いたっけ…。」うろうろ
(;;Θ◆Θ)『ゲコォォ!(主!主よおれだ!記憶を失ってしまっているのか主よ!健康的な主よ!!)』
イサウ「…カミヤ君に…いや、カミヤ君もニートしてるかもしれない…。ええと…お腹空いてるのかな。ポフレ食べる?最近作り方覚えたばっかなんだけど…」
(;;Θ◆Θ)『ゲコォ…(ああ主…おれの言葉がわからなくなってしまったのか…!…こんな時にフーシャがいれば…)』
イルセ「…んー?なんか声すると思ったら…どすた?」
イサウ「あ、イルセさん。イルセさん今日私ニートなんです。」
イルセ「…なすて?」
イサウ「兄さんがそうしろって。」
イルセ「ふーん。で、こいつは?」
(;;Θ◆Θ)『ゲコ…(う、今度は知らないニンゲンが……いや、こいつニンゲンじゃないな。)』
イルセ「…こいつ、さっき 主ー とか言ってただ。ご主人と離れ離れになったポケモンでね?コウキさよぐ連れてくるだ。」
イサウ「…不安になっちゃったのかな。」
(Θ◆Θ)『ゲコゲコ!!(お前おれと話せるな?!通訳してくれ!)』
イルセ「…よし、話してみるだ。」



イサウ「イルセさん、イルセさん、顔色悪いよ、大丈夫…?」
イルセ「…ごめん…カザグルマ…これはちょっと…イサウに話せないだ…」
(;;Θ◆Θ)『ゲコゲコ!(何故だ!主は記憶を失ってしまって…というか…元に戻ったのか!?)』
イルセ「…こいつすごい下ネタ話すだ…」
イサウ「えー」
Σ(;;;;Θ◆Θ;;)「!!!??」
イルセ「…男同士…向こうで話すだ…。行こう!」
イサウ「あ、…行っちゃった…。下ネタなんて話してるように見えなかったけどなぁ…」


イルセ「…」
(Θ◆Θ)『…主に何があったのか教えてくれ』
イルセ「…ハレって子…。それが君の主人…。」
(Θ◆Θ)『…そうだ』
イルセ「イサウはそのハレの元になったニンゲンだ。」
(Θ◆Θ)『…!…。薄々そうじゃないかって…思ってたのだが…まさか本当に…そうだったとは…』
イルセ「コウキがなかなか紹介しねわけだ。なーほーね…。」
(Θ◆Θ)『…はぁ…。そうか…。そうか…。もう取り乱さないから、イサウと会っていいか?』
イルセ「…うん」


(Θ◆Θ)『(見れば見るほど似てる…けど、よく見ると主より背が高い気がする…。)』
イサウ「…二月十日…」
イルセ「?」
イサウ「…二月十日…なんか…なんだっけなぁ…昔二月十日って、大切な日だった気がするんだよね」
イルセ「ニート?」
イサウ「んー違うんだよね。ほんと小さい時。私にとって嫌な日が続いてたんだよね。そんな中、二月十日に嬉しいことがあったの。…なんだっけなぁ」
イルセ「…二月十日…記念日?」
イサウ「…あ、思い出した。…けど、そんな嬉しいことじゃなかったや」
イルセ「おー!…で、なんの日?」
イサウ「…嘘つかれたの。妹が産まれたって。…ほんとはそんなのいなかったのに。なんでこんな嘘つかれたんだろな。」
イルセ「…。」
(Θ◆Θ)『…。』
イサウ「…ん?」
イルセ「なんでもないだ。…じゃ、こっちは仕事してくるだ!」
イサウ「…?いてらー」


(Θ◆Θ)『(主は二月十日が誕生日なのかもしれない。覚えておこう。)』
イサウ「あの、カザグルマ君」
Σ(Θ◆Θ)『ゲコッ(…カザグルマ君…?!)』
イサウ「ええと、ゲッコウガ、水と悪タイプ。そのマフラーみたいなのは舌なんだね。面白いね。」
(Θ◆Θ)『ゲコゲコ(お、勉強してくれたのか)』
イサウ「ねぇ、触っていい?ひ、ひえー!ちょっとしっとり…」
(Θ◆Θ)『ゲコー(主じゃない…主じゃないんだぞ…)』
イサウ「あのね…。実はちょっと知ってるの。妹のこと。みんなには内緒だよ?」
(Θ◆Θ)『?』
イサウ「…嘘だ…って言われたんだけど…。ほんとはいるんだ。私よりも色白で、華奢な妹が。一度しかみたことないけど、私にそっくりだったから妹だと思う。たぶん"本当の妹"じゃないけど、兄さん達も同じようなもんだし、もし…生きていたら会いたいな。なんて。…急にこんな話してごめんね。初対面なのにね。はは…」
(Θ◆Θ)『ゲコゲコ…』
イサウ「…?」
(Θ◆Θ。)『ゲコゲコ…』メソメソ




コウキ『…もー少し後で紹介しようと思ってたんだけど…なんか仲良くなってる』
ヤスタカ『意外だね…イッサから挨拶するなんて…。てかイッサニートっぽくないよね』
コウキ『ああ、ニートっぽくない』
ヤスタカ『部屋に引きこもらせればよかったかな』
コウキ『まぁこれはこれでいいんじゃないかな。…ハレ今どこにいるのかな…』


ーーーーーーーーーーおわり

そんなイサウとカザグルマの初顔合わせ。
後でバジトウとハルイチとも挨拶してます。


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