ここはとある町のポケモンセンターの近くにあるバトルフィールド。高い格子状の柵に囲まれており、出入り口は一つしかない。柵には蔦が絡まっている部分も見られるが、ポケモンの技を完全遮断できるような優れものであり、妨害は勿論、周囲の木々にダメージが行かないようになっている。中はあちこち技で駄目になったであろう人口芝、金属で作られた棒が埋め込まれてフィールドの形を作っている。このバトルフィールドにはカタカナ文字の素敵な名前があるが、看板が蔦で埋れて読めない。その見た目から、"鳥籠"と呼ばれたりしている。
通行人が時々立ち止まりながら中の様子を伺っている。黒いスーツを着た白髪の青年と白いワンピースを着た桜色の髪の少女が今、自分の第一手のポケモンを選んでいる所だった。

(ルールは3vs3。ノノテさんにはフラージェスを含めた三体にしてもらっている。でもそれじゃあ対等ではないから僕も一体選出するポケモンを伝えている。フラージェスはフェアリータイプ…正直相性がわからないなぁ。向こうはもうやる気まんまんみたいだから、僕もサクッと決めなくては…)
(さてと…この子を連れてバトルをするようになってから…何戦目でしたっけ…?この子のトレーナーの育て方と私の戦闘スタイルは少々合いませんが…この子と共に私も経験値を積んでいかなくてはなりませんね…。…ナガユキは…外見で使用ポケモンが判断できませんわ…。油断しないようにしなくては…)

「ノノテさん!おまたせしました!」
「全然待ってなくってよ。それよりナガユキ、あなた本当に審判も同時にやるの?」
「ええ大丈夫ですよ!」

ナガユキと呼ばれた白髪の青年が黒い手袋をした右手でオッケーのサインを出す。ノノテと呼ばれた桜色の髪の少女が白い大きな帽子を深くかぶり直す。

「では、バトル開始!取材開始ですよ!ミゾレ!」
「舞いなさい!ロロ!」

バトルフィールドに投げられたモンスターボール。ナガユキ側でグレイシアが現れ、一度ピョンと跳ねてから構える。ノノテ側ではロズレイドが目を閉じ、両腕を前にクロスさせながら現れる。一瞬だけキラリと光ると、閉じていた両目を開く。

「…!美しい黒と紫の薔薇…!色違いですね!ミゾレ!冷凍ビームです!」
「感動している場合ではなくってよ!ロロ!日本晴れ!」

ロズレイドが優雅に片手を上げると、ただでさえ暑かったフィールドに強い日差しが突き刺さる。と、同時にグレイシアの放った冷凍ビームがロズレイドに命中する。ロズレイドは持ち堪え、崩れた体勢を立て直す。

(ロズレイドなら交換すると思ったけど突っ張ってきたか…そしてこのパターンは…)
(氷タイプ…。フラージェスを必ず選出する代わりに教えてもらったナガユキのポケモン…。正直相性が悪いのはわかってますわ…。でも私の手持ちでグレイシアに有効な技を持っているのは…)

グレイシアが暑さにやられてフーと大きなため息をつく。それは空気中で一瞬だけキラキラ光り、グレイシアは面白がって何度も同じ事を繰り返す。ナガユキが右の踵でトントンと左の踵で二回音を鳴らすと、グレイシアはハッして妙に深く構える体勢で前に集中した。

「ロロ!ウェザーボール!」

ロズレイドが両腕で円を描き、現れたエネルギー体を右手で弾きとばす。それは日光の力を借りて炎の塊へと変化する。ドン!と音がしてフィールド中に水蒸気が溢れだし、中の様子が見えなくなった。

「当たった!この暑さに炎技は酷かしら!」
「ミゾレ。」

少々高揚したノノテの声とは逆に、落ち着いてグレイシアの名を呼ぶナガユキ。ノノテはぼちぼち増えていた観客の様子を見て、なにがおかしいのかしら!と思わず叫ぶ。

「ロズレイド、戦闘不能!」

そしてナガユキの声で漸く気付く。よく見えるようになったフィールドで倒れていたのはグレイシアではなく、ロズレイドだった。

「…!あのウェザーボールを耐えましたの…!?」
「それより先に、氷の礫を撃たせてもらいました。僕のグレイシアが鈍足なせいか、少しウェザーボールに礫が当たってしまったみたいですが…あだっ!」

ナガユキは右足でピョンと跳ねる。どうやら"鈍足"と言われて怒ったのか、グレイシアがナガユキの左足に礫を撃ったようだ。

「私のロロの方が早く動けたから当たったと思いましたのに…」
「…確かにミゾレは鈍…ちょっと遅いですが、氷タイプには電光石火や影うちのように素早さに関わらず先制攻撃できる技があるんですよ。次氷タイプとバトルする時は警戒してみてください!」
「…あなた氷タイプ使いですの?」
「いえ、僕は…あだっ!痛いですよ!ま、まったく、もう少しバトルに集中することを覚えてほしいですね…。」

観客が面白がっていたのは堂々と返り討ちにされたノノテの方ではなく、バトルの最中にも関わらずフィールド場で自由気ままに遊んでいたグレイシアの方だった。

「まぁ、気を取り直していきましょう…。さ、次のポケモンを。」
「…ええ、では…次の子は…!」

ーーーーーーー
とかいうお話( 続かない
フラージェス「」

せっかくトレーナー同士話せる場を作ったので自家発電したいよねっていう。
バトルはアニポケ仕様(ツッコんだら負け)

ナガユキはおっくーと色んなトレーナーをみて来ているから、お子様トレーナーよりは上。技の知識は豊富そう。言ってみたいセリフNO.1は「むぉろはの頭突きが炸裂ゥ!!」byバトレボ

ノノテはもう見え見えの真っ直ぐバトル。あぁ、こうやりたいんだね。ってのが相手に伝わるレベル。それでも勝ったりするのは、ポケモン達はきちんと育てられてるから。なのか?(ゴリ押し 勿論バトルを通して勉強中。
多分こいつはコンテストの方が性に合う。



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