▼2012/12/25

「ケーキ…」
「頼む…そっとしていてくれ…」
「食いたい。」
「…おや、アベリア。サボりですか?」
「トリトマ…ぼくはずっとここでパンをまったり焼いてきた…。そして…確かに…確かにケーキも作れる…。だけどな…それはここがあまり客のこないカフェだからできたんだ…」
「はい。」
「それがなんだこれ…クリスマスって…クリスマスにケーキはそんなに必要なのか?!」
「まぁ、そういうものなのでしょう。」
「クロ君もポプラも頑張ってくれてるけど、追いつかない。ヨウコウが接客に入ってくれなきゃやってけてなかったぞ…」
「ヨウコウにはサバランでも用意しておきましょうか。」
「ずっとここがホワイト環境だと思っていたが、時々ブラックになるのだな…」
「実デはホワイトですよ。」
「いや、そうじゃなくて」
「アベリア、大通りの洋菓子店の皆さんはもっと大変なのですよ!我々も彼らの負担を少しでも減らせればいいと、思いますよ。」
「…あっちは過労死寸前だろうな…。…。…トリトマ…お前…さっきまでどこいってた?」
「大通りの洋菓子店の偵察と、城の様子を見に。洋菓子店はもちろん、城も大変賑わっていましたね。いやぁ、ヘルプを呼ぼうと思ったのです。」
「…トリトマ…!」
「すいませんね。私は火加減の調整しかできないもので。」
「ふー…さて…まだ頑張りますか…」


「トリトマ。」
「なんですか?サンタ君。」
「ここケーキ屋じゃないのになんでケーキ売ってるんだ?」
「人生には時にスパイスが必要ですからね。」
「トリトマはなんもしないのか?」
「ふふ。していますよ。」
「?何を?」
「それは秘密です。」

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洋菓子店勤務の友人がいますが、この時期はまじで忙しいみたいですそりゃそうか。
そんな人達のおかげでイベントが楽しめるんだから感謝しないとね。

そしてもう年末年始もやってまーすみたいな店のノリはやめようせわ。俺は寝たい。休もうぜ。24時間営業もまじでやめよう。休もうぜ。みんなおやすみじゃー!

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