「着ていた服は洗濯しておきますよ。」
「…どうも。」
「さて、」
「な…なんだその構えは…」
「せっかくの毛並みが台無しじゃないですか、綺麗にしてあげますよ。マッサージ付きで。」
「…へ?」

「こう…爪と爪の間とか…」
「あっ…それ…いい。気持ち…い…」
「…よく戦ったりするんですか?」
「…いや、…ほう…」
「傷、多いですね。」
「治りが遅いんだ。仕方ないだろ。」
「そうなんですか…。あまり放っておくとますます治りませんよ。きちんと消毒したりしないと。」
「どうすりゃいいんだよ」
「後で薬草の図鑑を持ってきますよ。」
「そりゃどう…ふぇー…」
「あ、ここ気持ちいいですか」
「…別に。」
「……ここ?」
「ふぇぇー…」
「…ここ…は?」
「も…もうやめ…」
「……」
「ふぇー…」
「ほう…アブソルって…」
「あんだよ。」
「いえ、勉強になりました。」
「なんだその笑顔はっ…はうっ!?」
「アブソルといえばこの角でしょう。」
「や…やめっ…」
「自分で手入れが難しいなら」
「やめ…やめろって…」
「誰かに頼んでやってもらえばいいんですよ。」
「だっ…誰が頼むかっ…!」
「…せっかく立派な角なのに…」
「うっ…うっせ!もうあがる!!」

「…残念…色違いのアブソルなんて…滅多に触れられないのに…」

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トリトマは色んな職業してきたからね。マッサージ師もやってたんじゃね?
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