▼第4グループ
まともな姿をしていない第4グループの子達は、主に新薬、作られた武器、義手義足人工臓器、などのプロトタイプの投与、もしくはその精度を試す為に存在します。グループに入る際には、言葉とちょっとした計算、そして痛みを勉強します。そして"人間には逆らえない"という記憶を入れられています。
メンバーの出入りは激しく昨日入ってきた子が、次の日にはいないなんてことも当たり前。
そんな第4にも長いこと居座り続けている子がいます。

・41号
左腕と左脚に異常があるレントラー。傷の治りが少し早い為、新しく開発された武器が与える効果を伝える為の子。痛みのレベルがどれくらいか、振りかざされた時の恐怖、欠点はあるか、改善すべき所はあるか、を判断できる。…ようになった。人間にも慣れててよく上から目線になり相手をイライラさせている。今までに逝った兄弟達の爪を大切に集めている。
「痛いって千差万別!オレはな、その平均値がわかる。お前の痛みとあいつの痛みは違うんだぜ!わかる?!わかんねぇよな?!」


・6号
両腕に異常があるルクシオ。
新薬の効果を検証する為色んな病気になり、何度も生死さまよい、様々な薬を使われ、今ではすっかり耐性つきまくりな体になる。現在は毒薬飲まされては解毒薬を投与される毎日。そろそろまた耐性ついてきている為、また別のプログラムになるかもしれないとのこと。
「毒タイプのポケモンに会うのが夢なんだよね!どんなポケモンなのかね!是非攻撃してほしいんだよね!」


・167号
骨が脆く、歩けないコリンク。
種族の違うポケモンの皮膚移植など、外見に関係する術を受けている為、体がカラフル。
飛び交う電波を受信することができるらしく、他の仲間よりも物知り。話す時など、とにかく言葉を伸ばす。本人曰く電波を飛ばしているそう。
「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」


・168号
左目と背中と性別に異常があるコリンク。今まで売られる為に育てられていたが、成長するにつれ体が変化してしまった。突然人間達の態度が変わり動揺している。まだ第4グループとしての役割はもらっていない。
「ニンゲンは僕のことが嫌いになっちゃったみたいなんだ。こんな僕でも、仲良くしてくれる?」


・18号
第4グループから消えたのはつい最近。元々脚が変な所に生えていたり内臓が色々足りなかったりしたが、義足や人工臓器のお陰で見た目もよくなり長く生きていた。彼のお陰でゼロやアマテが使っている義手義足などの精度が上がったという。41号とはとても仲がよかったそうな。
「嬉しいんだ。おれは酷い姿だったけど、こんなに綺麗になれた。そしてこれが他の子達にも役にたてて…その子達もおれと同じように嬉しくなれるなら…。おれは…。」



彼らは知っています。犠牲は必要であるということを。人間は決して自分達を虐めているわけではないということを。仕方ないの一言で済ませてはいけないけど、済ますことのできる存在であるということを。
さぁ感謝しろニンゲン共。これが出来損ない達の置き土産さ!


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