元は、美人だが好きな人ができては逃げられできては逃げられ、ただ愛してほしかっただけなのに、と悲しくて悲しくてふて寝していたら誰かと間違えられて殺されてしまったという不遇な人間の女性でした。

いつの間にかデスマスになってしまい、なんとか人間達に気付いて貰おうとアピールするも、攻撃されるわゲットされそうになるわでさんざんな目に遭い、古代の城にひきこもりさらにふて寝。

それでも誰かに愛してもらいたくて今度はポケモン達にアピール。こちらは上手く行き、暫くの間平和な日々を過ごすことができました。だけど言われなき罪を押し付けられて城の奥へ追いやられ、ふて寝。

溜めに溜め込んだ負の感情が暴発。
デスマス超進化ー! デスカーン!

城周辺の人間に呪いをかけ、その反動で彼女は死ねない体になってしまいます。呪いをかけられた人間達は死んでからデスマス化。

すっかりぐれてしまった彼女。ふて寝ばかりの毎日。それに見かねたとある城の主のウルガモスが彼女に近づきます。
こいつは自分に気があるのかと彼女は大喜び。でなんだかんだ仲良くなっていく二匹。だけど残念、彼は不死の彼女を残して逝ってしまいました。ふて寝タイムに。

それからもウルガモスを見かけると猛烈アタックし、なんとか仲良くなれたとしても先にそっちが逝ってしまう。これを繰り返し続けました。

そんなある日若いウルガモスに目をつけ、いつものように話しかけます。彼はとりあえず話し相手にはなってくれましたが、いつも素っ気ない返事で彼女も次第につまらなくなっていきました。

「どうしていつも私の話ちゃんと聞いてくれないの?」
「…」
「どうして?」
「君は僕を見ていない。君の心はどこにあるんだい?」

彼女はウルガモスと話すとき、いつも無意識に最初に話しかけてくれたウルガモスに重ねていました。言われて大きなショックを受けた彼女は、彼に呪いをかけました。
「一緒に探してくれる…よね…?」
勿論逃げ出したウルガモス。

なにやらとんでもない勘違いをしてしまった彼女。心=心臓と考え、愛されたい一心で大暴走。人ポケモン見境なく心臓抜き取りヌッコロしてしまい世界を乱すものと見なされ、門番に捕まりました。

ずっぱし言ってしまったウルガモスがトリトマ。彼女が心を取り戻すまで死ねないんだと。でも彼女の存在がトラウマで、ずっと逃げ続けています。

当時のトリトマはルックスの良さをいかして女の子誑かしたり、それはそれは嫌な奴だったもんで罰が当たったのです。
もうどっちもどっち。目の前の相手を見ていなかったモルセラ、遊び半分で付き合ったトリトマ。
モルセラは本当は良い子なのかもしれない。

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