※キス描写あり

M/r.Ch/ild/re/nの

友/と/コ/ー/ヒ/ー/と/嘘/と/胃/袋
という曲をイメージして書きました。














「銀さんお茶いれますけど何にしますか、いちご牛乳ですか?」








「あー、コーヒー頼むわ。」







ある事に気が付いてからいつもコーヒーを飲んでいる。


時々いちご牛乳が飲みたくなるが、やっぱりコレが1番合う。









「銀ちゃん最近いっつもコーヒーばっかネ。今更大人ぶっても銀ちゃんの心はずっと中二だから手遅れアル。」






「うるせー、そんなんじゃねぇっての。」







新八が出してくれたコーヒーをすすりながら昨日、はじめてキスをした時を思い出す。
























貪り合うようなキスをして息が上がるヤツと俺。
しばし息を整える間を置き口を開く。





「土方くん、俺のためにタバコ止めねぇ?すげータバコの匂いで毎回これに耐えられる気がしねぇ。」









「なんでテメェに指図されなきゃいけねーんだよ。だったらキスなんかやめるんだな。」










今思い出してもケチくさい奴だ。
どうにかタバコの匂いを紛らわす方法が知りたくて、どうせ言わなくても全てを察しているであろう沖田に相談してみた。







「旦那、タバコの匂いと合うのはいちご牛乳よりコーヒーでさァ。あの口の中の残り香と苦いコーヒーの相性はばっちりですぜ、旦那と土方さんみたいに。」








「コーヒーねぇ、明日試してみるか。つか総一郎君には全部お見通し過ぎて怖ェんだけど実はどっかから見たりしてない?」







総一郎君は両手を挙げやれやれ、というように首を横に振るとこう言った。






「旦那、総悟です。誰が野郎と野郎が路地裏でキスして終わった後に喧嘩おっぱじめるとこなんか見て嬉しがるんですかィ?そんな暇があれば俺は女子格闘技でも見ますぜ。」








やっぱり見てやがったか。
一言文句を言ってやろう思った時には野郎は遠くにいた。
ま、いいこと聞いたし今日は良しとしよう。





コーヒーねぇ…
明日アイツと会うし早速試してみるか。
















そんな風にいろいろ思い出していたらカップの中のコーヒーはあっという間に空になった。







「新八、神楽。今日も俺はちょっと出掛けてくるから店番任せたぞ。」






「行ってらっしゃい。」
「どうせ依頼人なんか来ないからゆっくりしてくるネ。」







いつもの路地裏で土方と合流する。
流石に野郎二人でホテルに入る訳にもいかず何かいい案が浮かぶまではずっとこのままだろう。











土方の肩を壁に押し付け脚の間に自分の脚を入れて固定する。





顎に手をあてくいっと引き、軽く触れるだけのキス。
角度を変えて軽く唇を触れ合わす。



お互いの舌を絡め貪り合う。
俺の口の中のコーヒーと土方の口の中のタバコの残り香が混じり合いふわっと広がった。なんだか心地好い。




俺がなかなか離れず苦しくなったのか土方は俺の胸を両腕で押して無理矢理距離をとった。









「悪ィ。」




「本当に悪いと思ってんのか?」




「思ってるって。お詫びにお前にもうタバコ止めろとか言わねぇからさ。」







俺がそう言うと土方はすごく不思議そうな顔をしつつも満足したようにいつものデートコースをすたすたと歩いていく。





俺も遅れをとらないようにすぐに追い掛ける。

すこしにやにやしながら、


コーヒー以外に合うものを想像しながらこれからのキスを楽しみにしている。
なんてことば土方くんには絶対内緒だ。言ったら斬られるに違いないから、これは俺の心の中だけにしまっておく事にする。






---------------------
銀土!
友/コーいい歌だと思うので是非聞いて欲しいです。
土方さんと銀さんがお互いをなんて呼んでいるかがイマイチわからずあやふやで申し訳ないです><



このネタは違う組み合わせでもやりたいと思ってます。





20110908
あずま



- ナノ -