「山崎ィィィィィィ!」 「ギャアアアアアアアアアアア!!」 屯所内に響き渡る俺の叫び声。 勤務時間中にミントンをして副長に見つかる。 逃げても取っ捕まり副長にどやされるのが俺の日常であり、副長にとってもこの憂さ晴らしが日常になっているのではないだろうか。 「いてて、副長今日はいつにもまして不機嫌だなぁ。」 まあ普段からボコボコにされるんだけど今日はしばらく立ち上がれない程だった。 なんとか体を起こし処置をするため部屋へ向かう。 すれ違う隊士達に心配される、今日は結構ひどいから仕方ない。 部屋に着き上半身の服を脱ぐと全面痣だらけで少し目を背けたくなった。 この調子だと恐らく背中もすごいことになってるんだろう。 腕や足も然り。 腕にある大きな青痣に手を伸ばし撫でる。 俺は別に殴られたり蹴られたりと痛めつけられるのが好きな訳じゃない、むしろ嫌いだ。 そんなのが好きなのはごく少数の人間だろう。 でも副長だけは違う。 ミントンをすれば副長は俺に気をかけてくれる。 もちろんそれだけじゃなく純粋にミントンが大好きだ、でも副長が気付いてくれる事に期待してミントンをしているというのも心の奥底にはあるのかもしれない。 (あぁ、俺は副長に依存してるのかもな。) そんな事を考えながら処置を終え、昼食をとるため食堂へ向かう。 正面から来た沖田隊長がこちらの顔を見ている。 そしてすれ違い様にこう言った。 「オイ山崎、にやけ面で歩くな気持ち悪ィ。幸せなのはいいことだが周りに振り撒くな。」 急いで厠の鏡で確認すると少しにやにやしているような顔になっていた、恥ずかしい。 これじゃまるで俺が暴力振るわれて喜んでる変態みたいじゃねぇか! あ、いや副長は特別だけれども…。 こんなんで副長に顔を合わせられる訳がない。 緩んだ気持ちを引き締めるため顔を洗い急いで食堂へ向かった。 ―――――――――――― 土山! 最近山崎がかわいいと思い始めました。ああかわいい。 ツイッターで同士さまとお話している時に書かなくては!っと勢いで書きました(^q^) 私の中で沖田くんはなんでも知ってそうだなー、ってキャラ。 とりあえず山崎と土方はどっちでもナイスコンビ 20111105 あずま ←→ |