||| plus alpha

イタチさんがなにやらすきです
しね!ってかんじです

一途な女の子とでれでれイタチさん

彼がどんどん先に行ってしまうのをみて追いつこうと意気込んだ
いつしかそんなわたしをみて彼が笑いかけてくれていることに気づいた
そしてそれに気づくとわたしはよりいっそうやる気をだしたのだ

「ああ!わたしのかわいいかわいい天使ちゃん、お母さんはまた仕事です!つぎはいつあえるのかしら。大変だったらお仕事なんて休んでいいのよ。ママの帰りを待っててくれるだけでいいんだから!」
ふざけた口調の母にひとしきり笑い、抱擁をかわすとわたしが先に家を出た

「あんまり長居しちゃだめよ。迷惑になるんだから。暗くなる前に帰ってくるのよ!」
はぁい、と返事をしつつ荷物を抱え先を急ぐ
こんな適当な扱いを母にしていてはこうかいするかもしれない
わたしの母は追忍だから仕事の期間はまちまちだ
だから次はいつあえるかわからないしそもそもつぎがないかもしれない
そう思うと寂しさや恐怖といったものはあるがそれよりも大きな感情が今のわたしを動かしている

きちんと相手先には許可を得ているし今日この日をわたしがどんなに楽しみにしていたことか!
はれて恋仲となったイタチと久々に会えるのだ
といってもいつ頃帰ってくるかまではわからない
だからおうちに先にお邪魔して何か美味しいものでも!と意気込んでいるわけだ

お邪魔してからもそもそと台所で動く私を彼のご両親は見守ってくれていた
弟くんもみかけたには見かけたが引っ込み思案なのか特に会話もなかった

「ごめんねぇ、恥ずかしがり屋なのあのこ」
「いえいえ、わたしの妹もあんな感じです。きっとあのくらいの年頃ってそうなんじゃないかなぁ」

大量に食事を作り終えて一息つく
片付けも終えて本当に一段落つくとすっかり夜だった
誘いの言葉に乗っかってお風呂を借りたりなんやかんやと話をした
手付かずの食事にはラップをかけた
長居してることに何やらもぞもぞするので掃除だなんだとかって出てく
じわじわと空腹を感じてきた
あっという間に時間だけが過ぎてそろそろ眠る時間だ

申し訳無さそうにする彼の母親に平気だと笑ってみせる
長々とお邪魔したことを詫び、はなせてうれしかったことを伝えて彼の家を出た

日にちは、間違っていなかった
夜の空気の冷たさにぶるりとふるえつつもしゃがみ込んだ

明日

長引いてるのかもしれない
明日帰ってくるのかもしれない
そもそも今回はどんな仕事だったんだろうか

明日

わたしも明日仕事が入ってる
朝早くから、いつ終わるかわからないやつが

次はいつだろうか
ぼんやりとそんなことを考えつつしゃがみ込んだ爪先から体温がじわじわ減らされていくのを感じてた

お父さんと、妹はもう寝たかなぁ

不意に名前を呼ぶ声に顔を上げれば彼の姿が
申し訳ないと頬のあたりに書いてそうな表情だった
だきつくとわたしと同じくらいひんやりしている

「…あのね」
張り付いていた声は思っていたより乾いてた
それだけ外でぼんやりしていたんだろう

「顔がみたかったの!それだけ!」
随分と満足して私は帰路についた

わたしの世界は彼を中心に回っている気がする


「イタチくんは、かっこいいねぇ」
ふと母がそういった
何度かその言葉を重ねると彼女はううんとそう、唸る

「ねぇ、彼、元々お付き合いしてる人いたんでしょう。ねぇ、あんた、からかわれてたりしない?平気?」
せんべいをつまむわたしをまえに母がいう

「大丈夫じゃないかなぁ。前の彼女さんにも会ったことあるよ、すてきな人だった」
母が目を丸くして平気だったの、とといかける
修羅場だったことをつたえると彼女は息をのんだ

「でも、彼が愛した人だもの。素敵な人だよ」
都合のいい女だね、と母が笑っていた

消化不良
たこさんウィンナー食べたい

Nov 20, 2014 23:09
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