||| plus alpha ねためもというかかきたいとこだけねた はくりゅうがすき ありばばくんがさいてい 「なぁ、おまえほんとうにそれでいいのかよ」 わたしの手を握りしめた彼はつらそうな表情でそういった なんだなんだと頭の中がざわめく 「白龍が誰かとうまくいってお前は本当にそれでいいのか。ちゃんと笑ってられるのか。おまえ以外の人間と仲良くするあいつみて幸せになれんのかお前」 とうとううつむいてしまった彼は本当にいいのかよ、と小さくいう 「それでも」 もし彼がわたしの手を取って私を必要としてくれたならとても嬉しいけれど 「それでもあの人に幸せになってほしいから」 そうじゃなくても彼の幸せを願わずにはいられないのだ いいじゃないか別にひとりくらい損得抜きに幸せを願ってくれる他人がいたって 「お前、さ」 前からそうだったよな、とかれがつぶやいた 「まっすぐしてて優しくて、…俺は、お前が」 彼はわたしの手を離すとわたしのかたに触れる 「そんなおまえのことが…!」 「血迷わないでください」 かくして非情なる一発が彼の頭に入れられたわけだ 「え、はく、おまえいつから、もも、もるじあななは?」 「彼女ならあちらであなたを待ってますよ」 あ、ほんとだ、といいながら彼は何事もなかったかのように立ち去っていく いや、そもそも何事もなかったわけだがいささかなっとくがいかない なんだあいつ じっとアリババのせなかをみていたせいかはくりゅうによばれていたことにしばらく気がつかなかった アリババの血迷った行動のおかげで進展する二人の話 Mar 20, 2014 22:25 browser-back please. |