2nd neta | ナノ

落乱

twtrで呟いたネタ

手乗り三ろについていろいろ妄想してみた。最初は三ろみんな同じ家に居るとして考えてたけど、別々に家でもいいと思った。と、いう訳で別々verを。

「私、この間ぁ、小さなおじさん見たんですよぉー」「あぁ、なんかちょっと前に話題になった?」「そうなんですぅー、なんかー、冷蔵庫開けたら小さいおじさんが居てぇー」飲み会の席。オレンジ色に漂う酔いの雰囲気の中で、甘い声が聴こえてくる。おいおい、天然気取るのはいいけど、それは一歩間違ったら電波発言だぞ。そんなことを思いながら日本酒を煽った私は思ってもみなかった。私まで、そんな電波発言真っ青な体験をすることになるとは。飲み会から帰ってきて、冷蔵庫を開ける。酔った訳ではないけど、冷たい水が飲みたくて。あぁ、そういえば、昨日作り置きしておいたアップルパイがあったはず。ちょうどいい感じに生地と中身が馴染んでいるだろうし食べようか。冷蔵庫から机へと振り返ったとき、あまりの衝撃に私は固まった。とことことこ。小さな生き物がアップルパイへと近寄っていく。ハムスターほどのサイズのそれは、けれど二足歩行で手も足もあって――服装は着物?のようだけど、人間にしか見えなかった。疑問符と感嘆詞が頭の中を駆け巡っている私をよそに、その謎の生物はアップルパイの元に着いている。何をするのだろう、そう思ったと同時だった。それが私のアップルパイへとかぶりついたのは。「!ちょ!」「!!!!!」大袈裟なほど肩を震わせたそれは、こちらを向いた。瞳、鼻、口、髪――…見れば見るほど人間にしか見えないそれは、私と目が合うと、大きく大きく見開かせ……、涙を溜めだした。「ぴぎゃあああ!」「!」「作兵衛ぇえええ!人間に、人間に見つかっちゃったよぉおおお!ふぇ、目が、目が合ったぁあああ!」号泣。そして勢いよく走り出す。あ、逃げた。そう思った私の認識は間違っていない。ただおかしかったのは、その生物の逃げた方向だ。何故か、目の前に置かれた花瓶に向かって一直線で走り出したのだ。「ぴぎゃ!」そんな短い悲鳴をあげ、それは花瓶へと正面衝突し、ぴくりとも動かなくなった。――完。いや、冗談ですが。そこから、始まる謎の生物との交流話。癒し系の話が書きたいので、三ろの精神年齢を少し低めに書かせていただきました。花瓶に当たって気絶した謎の生き物を介抱し、とりあえず一緒には暮らしたくないなーという本音をオブラートに包んで伝えたら「私の方が昔から住んでた!」と言われ、じゃあしょうがないのかと共同生活の始まり。ペット…いや、ペットではないけど…、うーんな関係。小さいおっさんは妖精らしいので、主は密かに謎の生き物を妖精だと思ってる。お菓子作りが趣味の主人公と過ごすうちに、謎の生き物も舌が肥えてくよ!「おいしい?」「あぁ、うまいぞ!ただ…、少し皮が焼きすぎではないか?中のクリームとの相性を考えたのならもう少し柔らかくてよかったと思うぞ!」

主、内心ちっ。コイツ、舌肥えやがった。主も後五分くらい焼く時間短くていいと思ってた。でも五分くらい気付かんだろうと思って出したら的確に指摘しやがった…。もう謎の生物に出すお菓子に手抜きができないと悟る主とグルメになった謎の生物。以上、手乗り三ろ、左門verでした。他の三ろはまた後日!

手乗り作兵衛の話。手乗り作兵衛が拾われたのは大学に通う女の子のところでした。一宿一飯の恩義と作兵衛は何かと手伝おうとするのですが、女の子としては危なかっしくて見ていられません。食器洗い、風呂掃除、洗濯…。チョロチョロとうろつく作兵衛に気を掛け、時には救い出し。洗濯物と一緒に洗われそうになったある日、作兵衛も気づきます。…あれ、俺逆に邪魔になってねえか…?そこからものすごい勢いで泣き出す作兵衛と突然泣き出されて狼狽える主人公。お互いが譲歩し合い何とか見つけた道はレポート中のお手伝い。手書きのため黒ペンや定規、必要な文房具は山ほどあります。そこで出番の作兵衛くん。主人公の動きをじっと見て、次に必要であろう文房具を予想、とことこ主人公にお届けします。ペンや消しゴム、定規だって作兵衛くんは運びます。ただ…、参考文献を運ぶときは…時々潰されます。そんなときは慌てて主人公が救出。役に立ってるかと聞かれると微妙ですが、作兵衛くんの心が嬉しい主人公は今日も作兵衛くんに手伝ってもらいながらレポートを書きます。 …何故私のところにはレポート手伝いにきてくれなかった作兵衛!!そんな作兵衛の同居人さんは、てれびという箱の中の男の人に夢中。乙女げーむと言うらしいそれに、悲鳴をあげたり無言で握りこぶしを握ったり。最初は悲鳴を聞く度、同居人さんがてれびの中の人に虐められてるかと思いましたがどうやらそうではないようです。「大丈夫か?」と心配して膝に駆け寄る作兵衛に、同居人さんは少し照れ臭そうに笑って、「ごめんね、大丈夫」と頭を撫でてくれます。その照れ臭そうな顔が可愛くて、撫でてくれるぬくもりが気持ちよくて、作兵衛はとても幸せな気持ちになります。…この後、主がやってる乙女ゲームなるものを正確に理解した作兵衛はどういう反応を返すのやらね…。


手乗り三ろの話をどこまでしたか忘れたんだけど、三ろは忍びとして生きて死にました。その中で裏切りやら何やらいろいろあって、本人達は自分達で選んだ道だから後悔してるつもりはなかったんですけど、死んだときに後悔から成仏できなくてちっこい妖精さんになりました。だから自分達のように心を殺さなくても生きていけるのに、殺そうとしてる主人公にムキになったんですね。左門さん男前。

三人は約束した訳ではないけど、ある場所に行きたいと願ってて、それを同居人達が協力するってのが大まかなあらすじ。迷子二人はこればっかりは作兵衛に迎えにきてもらうんではダメだと自分の力だけで行こうとし、作兵衛は俺が居ないとあいつらは行けないからと迎えに行こうとしてる。そんな話
作兵衛に頼らないぞと前を向いているけど、結局作兵衛が居ないと迷子になる二人と、二人の気持ちに感謝しつつも気づかぬようにしょうがねぇやつらだなーと言って笑って迎えに行く。…そんな三人が好きだ。三ろのバランス感覚の良さハンパない。とことん私のツボをつく。いや、実はしょうがねぇなーって言いながら精神的に依存してるってパターンも好きだけど。実際迷子の方が精神強そうだしね。でも精神弱いのにどこまでも兄貴気質な作兵衛も萌える。


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motto!
14.8.12

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